リオンは溜息を漏らし、カルバレイス人達に告げる。
「理由がどうであれ世話になったからには礼をしなければならないだろう。そうだな……村を作るならウチの技術者を派遣するのもありだろうな、飽くまで技術を提供するだけだが」
「くだらん事を……」
「なら発言を撤回するが? ……だが、お前達だけで村を作るなんて事が出来るか? それとも一生此処でくすぶっているか?」
「…………」
男は子供達を見た。
そして忌々しく、苦々しく言う。
「……お前達が勝手にする事だ、感謝はせんぞ」
「感謝なんざ最初から望んでいない、お前達が相手なら尚更な」
「口の減らないガキめ……」
「お互い様だろう」
勝利の微笑を浮かべたリオンだったが、スタンを始めとした皆が自分に視線を向けてきている事に気付き軽く咳払いをし誤魔化す。
だがスタンは構わず声を掛けた。
「リオンって優しいな」
「くだらん事を言うな、馬鹿が」
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bkm
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