予定通りに戻って来たスタン達が見つけたベルセリウムの量は、リオンの時より多い。
恐らく功労者であろうルーティは得意気な顔をしている。
「ま、伊達にレンズハンターやってないっていうかァ? お宝がありそうな所はピンとくるわけよ」
「凄いんだぜリオン、ルーティが言った所だと絶対見つかるんだよ」
「ああそう……」
少しつまらなそうな顔をする少年。
彼等を見てアトワイトは言った。
《ルーティのカンは考古学で役に立ちそうなのよね》
《親譲りの才能か……知らず知らず受け継いでいるものだ》
《私達からも、マスターに継がせるモノがあるわよね。……もう、伝わってるかしら?》
《だろうな……そうでなくては、此処まで来ていない》
千年前の英雄は静かにそう言った。
地図の確認と写しが終わり、今度はウッドロウとフィリアのチームが向かう事になった――が、リオンとルーティは腕を組み同じ表情を見せている。
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