彼等の会話を聞いていたルーティが呟く。


「絶対客員剣士よりコンサルタントの方が合ってると思うわ……」

《そうね、彼は人を動かす素質があると思うわ》

「よねェ……オベロン社をさァ……世界情勢ゴッチャだしさァ……」


 数十分後、スタンとルーティのチームが内部へ向かった。

 身体を休めるリオンは、先程まで辺りを調べていたウッドロウに声を掛ける。


「なあウッドロウ、この戦いが終わったらレンズの価値はゼロになるわけだよな」

「神の眼というレンズが人類の脅威となる以上、小さなレンズもその発端になりかねないからな」

「だが国の力だけでは脅威の発端を集めるのは難しいだろう」

「そうだな……その事を重点的に各国と意見を交わす必要がある」


 腕を組むその姿は王そのモノ、だからリオンは黙って頷いた。それが彼なりの信頼の示し方。

 少し離れた所でフィリアが暴走しかけているのは見なかった事にした。


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bkm

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