「やはりこの地から離れた方が良いんじゃないか? 何時か大爆発を起こしかねんぞ」

「そう、だな……安全な地で新しい村を、と考えてはいるんだが……」

「まあ色々と物要りだろうがな……」


 出来たらとっくにやっている、それが現状。その現状を打破するには何が必要なのか少年が考え込むと、スタンも考えていたのか口に出す。


「先ずは水だよな、あとは植物が植えられる土と肥料……それに洞窟とかあると良いよな、中の温度が年中一定で低めになるからそこに食料貯められるし」

「……流石だな」

「まあ俺、本業羊飼いで、副業農家だし」


 それもそうかと納得してしまうのは彼に慣れてしまったせいなのか。普通だったら、こんな田舎暮らしの剣士がどうしてこんな所にと驚く所だろう。

 実際、協力者達は驚いている。


「水の確保となると、川よりも井戸か……人数が必要だろうな」

「オアシスはあるわけだし、ちゃんと上手く掘れば作れると思うなぁ」


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bkm

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