予想はしていた事だが、戦闘を行うにはこの場所は危険過ぎる。モンスターが出たら後退、これを決めていて正解だろう。

 結局モンスターは現れないまま制限時間を迎え、彼等は外へと急ぐ。


「リオン! どうだった!?」

「あまり捗らないな……」


 スタンの言葉にリオンは溜息を返す。

 集まったベルセリウムは女でも持ち上げられる程度、飛行竜の修復には足りなさ過ぎた。


「まだまだ奥に行った方が良さそうだな……地図は問題無く書けたか?」

「はい、マーキング位置もしっかりと」


 内部のマッピングを担当していた兵はリオンに手書きの地図を渡す。それには比較的簡易だがしっかりと進んだルートと、マーキングにと各所に置いたレンズ製の簡易ライトの位置が書き込まれている。

 満足の出来であるその地図を返すと、担当者は素早く他の髪に書き込んだモノを写し始めた。

 リオンは協力者である青年に言う。


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bkm

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