「コレは……ベルセリウムだな」


 鞘に収めたシャルティエの代わりに今度はナイフを抜き、中の配線等を切りその金属を取り出した。あっさりとそれが出来たのは、機械が朽ちた状態だからなのだろう。


「コレだけか……気が遠くなるな」

《大きな機体なら沢山取れるでしょうが、下手に触るとそれこそ此所が崩れかねないですからね……。やっぱり地道にやるのが1番だっていうのは、千年前も今も変わらないですね》

「時間も気にしなければならんからな……まったく、細かい作業はあまり得意じゃないんだが……」


 そうボヤキながら手当たり次第探していく。バラバラに行動して互いを見失わない様に時々確認をし、発見と未発見に一喜一憂しながら彼等は続けた。


「モンスターが出る気配は、無い様だな」

《もう少し奥かもしれませんね。ただこの状況下で活動出来るとなると、かなり厄介なモンスターなのは確定でしょうが……》

「手付かずの証明とは言ったものの、出来れば遭遇したくないな」


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bkm

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