そうして少年の独断により決められたチームは、リオン、スタンとルーティ、フィリアとウッドロウの3組を中心に編成された。
当然抗議は来る。
「ちょっと、何でアタシがスタンと一緒なのよ」
「それは……」
ルーティの腕を引き皆に背を向けてリオンは小さな声で教えた。
「いざというときフィリアを止められそうなのは、ウッドロウくらいだろう」
「あー……連れてかないって選択肢は無いわけね……」
「一応科学者という戦力ではあるからな……それに……あまり、近くに居たくない……」
「……じゃあ納得するしか……って、アタシがスタンと行く事についての弁解が無いじゃない」
危うく話を逸らされたまま終わる所だったとルーティが言うと、リオンは本人が目の前に居るにも関わらず舌を打つ。それは、ルーティが納得いかない理由だからなのだろうか。
しかし話さぬわけにはいかない状況、渋々彼は話した。
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bkm
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