一歩歩く場所が違えば、もしかしたら自分が天上側に居たかもしれない。そんな時代に“生きて”いた彼等は千年間継がれた遺恨を思考に刻む。
1度始まった戦争は、真に終わる事は無いと。
「フィリア……ホント、大丈夫か……?」
「はい、早くベルセリウムを見つけてとっとと帰りましょう、とっとと」
スタンに笑顔を返すフィリア、かなり異様に見えるのは何故なのか。
彼女をどうするかリオンが悩んでいると、青年が4人若者を連れて戻ってきた。
「コイツ等が協力してくれると……あと、コレがもしかして、ベルセリウムか?」
青年が差し出したのは手の平大の青い金属。それは間違いなく、
「確かに、ベルセリウムだな」
「そうか……探せば、多分もっとあるだろう、此所に居ない何人かは集落の方を探している。ただ量が必要となるとやはり、奥に行かないと難しいかもしれない」
「なら話は早い、予定通りチームを分けて内部を探索する。数は3つ、でいいか」
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bkm
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