「……やっぱり、心の何処かでは諦めたくない……だが、俺には何も出来ない……でもお前達が何とかしてくれるというなら……今度こそ、出来る事をやりたい」
自信無さげな言葉だが、異国の者達を見る眼の力は強い。それは信ずるに値するモノだとリオンは考え告げた。
「お前、トラッシュマウンテンにはある程度詳しいな?」
「ま、まあ……ある程度なら……」
「なら僕達に協力しろ、今の僕達にどうしても必要な物がこの地にある可能性が高いんだ」
「それは、ベルセリウムというヤツか……?」
青年からの問いに頷き説明する。
「空に上がる為にはその金属が必要だ。特徴としては独特な青色の金属、見ればすぐに分かる」
「青い金属……確かにそれは見た事あるが、加工も出来ないからと価値ゼロとして見向きもしなかったと思う……」
「実在はするのか……とにかく量が必要だ、出来るだけ多く集めるぞ」
「……わ、分かった……ちょっと待っててくれ、他の奴等に知らせてくる」
prev next
bkm
[back]