海竜は無事、ラディスロウに到着した。

 一行が海竜を降り目にしたのは、初めて見る過去の世界の科学力。


「すげー……全部機械なんだな」

「海の底にあっても平気なくらいだしね。飛行竜とかとはまた違った凄さだわ」


 金属と水しかない空間に皆が驚いていると、ソーディアン達が状況説明を始めた。


《完全に機能はしていないようだが、奥へ行くには問題無いだろう》

《でも、長年放置してたからモンスターが入り込んでるみたいね》

《科学もやっぱり自然には勝てないって事かなぁ》


 しみじみと話すシャルティエの言葉に、スタンが続きリオンに進言する。


「リオン、フィリアは海竜で待っててもらってもいいよな?」

「……フン、足手まといは居ない方が良いからな」


 顔を背けるリオンにスタンは素直に言葉を受け取り、フィリアの方を向いた。

 すると彼女は微笑み、頷く。


「海竜の中なら安全でしょうから……皆さん、お気をつけて」



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bkm

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