「ねぇ跡部、宿題見せて」
「またかよ。自分でやれ」
「そんなこと言っても結局見せてくれるくせに〜」
「自分でやらねぇと自分のためにならねぇだろ。テストんときに困るぞ」
「お〜私のテストまで心配してくれるなんて優しいなぁ、跡部は」
「ほめても見せねぇ」
「間違ってるから見せれないんだ?」
「けなしても見せねぇ。っつーか俺様が間違うわけねぇだろ」
「だから見せてほしいんだってばー」
「うぜぇ」
「ひどー。いいよ、忍足に見せてもらうから」
「自分でやれっつってんだろーが」
「自分でやっても分かんないから見せてもらうの」
「教えりゃいいんだろ、そこ座れ」
「うわ、めんどくさ」
「やっぱりやる気ねぇじゃねぇか」
「はいはい、やるやる」
「返事は一回でいい」
「はーい」
「だいたい最近習ったばっかりのところだろーが、授業中何やってんだよ」
「みんなのスコアをまとめてデータつくってんの。面白いよ、宍戸ね、晴れだといいプレーするんだよ。逆に雨の日は長太郎がいい。相性のいいペアだね、うん」
「この間のやつもデータ化したのか」
「うん。やっぱりあの中学じゃみんなモチベーションも上がらないみたいだし、やっぱり青学とかに練習申し込もーよ。データ化しても楽しくない」
「あぁ、検討してる。この間のスコアはあるのか?」
「部室にね。ほぼストレートだし見ても楽しくないと思うけど」
「若の調子が最近悪ぃだろ」
「あーね。最初とか3ポイント連続取られてたもんなぁ」
「2ゲーム目はまだ良かったんだがな」
「うん、サービスエースもあった」
「体調はいいのか、あいつ」
「いいみたいだけどなぁ。精神的なもんじゃないの?跡部すぐにいじめるんだもん」
「いじめてねぇよ。あれくらいでへこたれるなら部長は任せられねぇしな」
「え、まじ?ほんとに今のところ若が最有力?」
「まぁな。あいつなら俺様ほどじゃねぇけど大丈夫だろ」
「うん、跡部ほど自己主張激しくないもんね」
「んだと」
「ナマエー」
「おー宍戸、どうしたの?」
「もう昼休み終わんぞ、宿題できたのか?」
「うそ!」
「…持ってけ」
「跡部ありがとー!」
「俺たちには最近貸さねぇくせに…」
「今回はしょうがねぇんだよ。ナマエ、部活んときにスコア出しておけ」
「りょーかい、データは?」
「それも一応見とくか」
「分かった、次の授業で仕上げる!」
「やっぱりいい、授業受けろ馬鹿」
「もっと叱っとけ跡部、こいつほとんどの授業真面目に受けてねぇんだぜ」
「部活のために頑張ってるんだってば!」
「そんなんやってるから後でテストんときに困るんだろーが」
「跡部と同じこと言うし…」
「あ?」
「分かったらちゃんと受けろよ」
「はいはい分かった分かった」
「返事は一回っつってんだろーが」
「はーい」

100307

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