「えーしろー!大変!慧くんが暑さで死にそう!」
「全く、しょうがない人ですね」
「でも今日はしんけん暑いさー」
「うわ、裕次郎すごい汗だね」
「ナマエ〜なんか結ぶモン」
「やだよ、凛に貸したら汗だくで汚くなる」
「おぉ、これでいいわ」
「ぎゃ!人が使ってんの取らないでよ!えーしろー!凛が!」
「平古場くん、マネージャーをいじめるのは構いませんが私を巻き込まないでください」
「へーへー」
「おいこら」
「海行こうぜ永四郎、慧くんもたんばぁよ」
「そうですね、では用意してください甲斐くん」
「慧くん起きてー海行くってー」
「ナマエ…わんの…おにぎり…」
「この期に及んでご飯かい!」
「さぁ皆さん、田仁志くんを運びますよ」
「おー」
「慧くん捕まりー、裕次郎に」
「うぉ!?おい凛!」
「えーしろーは手伝わないんだ」
「君もじゃないですか」
「私女の子だよ?」
「それは知りませんでした」
「…知念、私女の子だよね?」
「ははは」
「みんな嫌い」
「ナマエが女とか」
「黙れ凛」

「海だー!」
「待ちなさいナマエ、今日の下着はマトモなものでしょうね」
「うっわ出たムッツリ!」
「私じゃなくて他の部員に毒なんですよ」
「今日は紫だよ」
「海に入るのを禁じます」
「えー!」
「ほら慧くん、海さー」
「飛び込め、そら!」
「っばぁ!生き返るさー!」
「うわ!水しぶきすごっ!さすが慧くん!」
「俺らも飛び込むか」
「ナマエは入んねえのか?」
「ワンコが一緒に飛び込もうって言ってくるよ、えーしろー」
「誰がワンコか!」
「ダメです」
「何を怒ってんの、えーしろー」
「凛からも言ってやれ!」
「何を言ってもダメですよ」
「あ、逃げた」
「タオルと着替えを持ってくるだけです」
「何で怒られてたんよ?」
「ブラが色物だから目に毒だって」
「ナマエの見たって何とも思わねーし。なぁ裕次郎」
「んなもん見慣れてるさー」
「それはそれでムカつくけどそうだよね」
「みんな入んねーのかー?」
「慧くん、生き返ったばぁ」
「えーしろーが入るさー、慧くん。ナマエ」
「お!いいね!」
「? どこ行く…って」
「えーーしろー!」
「何です…、!」
「落ちれー!」
「どーん!」
「ぐあっ!」
バッシャーン!
「ははは!」
「やったー!」
「え、えーしろー…!」
「裕次郎、我慢しないで笑っていいよ?」
「っはぁ!君たち…!」
「げっ、怒ってる」
「り、凛が言い出しっぺだからね!」
「あ、てめぇナマエ!」
「ぎゃ!やめてよ!助けて裕次郎!」
「甲斐くん、そこのバカ二人を落としなさい」
「えっ」
「えーしろー、まじで怒ってるやっしー!」
「ごめん!ごめんって!」
「言い訳は聞きませんよ」
「でも裕次郎は優しいから突き落としたりはしないもん!」
「甲斐くん!」
「うっ…」
「えーしろーに負けんな裕次郎!」
「そうだそうだ!…凛!隙有り!」
「あ、おまっ!」
バッシャーン!
「くそっ、ナマエー!」
「ははは!ざまーみろ!」
「裕次郎!ナマエ落とせ!」
「えぇっ」
「裕次郎はそんなことしないもん。ねー?」
「ふっ、そんな余裕を持っていられるのも今のうちですよ」
「え?」
「グッドタイミングです知念くん、何も聞かずにナマエを突き落としなさい!」
「分かったさー」
「うそっ!」
「あ、ナマエ!」
バッシャーン!
「ははは!自業自得さー!」
「ぶっは!くそー!知念のバカー!」
「お、ナマエのブラ比嘉カラーやっしー」
「あ、そういえば入っちゃった。まぁ部長が落としたわけだし!」
「…次からは目立たないものを着てきなさいよ」
「はいはーい」
「裕次郎も入れー」
「おー」
「あ、俺もシャツ脱げば良かったし」
「今日は着替え持ってないの?」
「持ってっけど」
「じゃあいいじゃん」
「お前は?」
「あ」
「ほらな。裕次郎、着替え持ってんの?」
「一枚だけなら。ナマエは今日も持ってきてねえのかよ」
「裕ちゃん貸して?」
「貸すけどさ…」
「何よその顔!」
「さぁ平古場くん、ナマエ」
「げっ、えーしろーそれは…!」
「ゴーヤの時間ですよ」
「やだ!」
「どけナマエ!」
「ごばぁ!」
「おい、凛!」
「ごほっ、さ、最悪だアイツ…!」
「大丈夫か?」
「裕次郎うううう」
「よくやりました、甲斐くん。そのままナマエを押さえてなさい」
「ぎゃあ!嘘でしょ裕次郎!」
「あー…ごめん」
「最低!やだ、ちょ、放っ…!」
「大人しくしなさい」
「うわーっ!!」

「ナマエ、大丈夫かー?」
「慧くん…凛は…?」
「さっきえーしろーにやられたさー」
「ハッ、ざまぁ!」
「ナマエ、田仁志くん」
「えーしろー」
「お茶です、飲みなさい」
「…えーしろーってツンデレだよね」
「熱中症になると困りますからね、私が」
「あぁ、そうですか」
「凛、しっかり歩けよ」
「う…っ!」
「うわー、凛死んでるね」
「えーしろーは鬼さー…」
「甲斐くん、水分補給を」
「おー。ほら凛、飲め」
「う…」
「あれ、知念は?」
「七輪を持ってくるそうです」
「まじで?」
「潜らなきゃね慧くん!」
「おー!」
「凛も銛持ってきてよー魚取って!」
「今揺らすと吐くんじゃないんですか、平古場くん」
「げっ」
「ナマエ、潜りよー!」
「うん潜る!素潜り!」
「怪我に気をつけなさいよ」
「はーい!行こう慧くん!」
「甲斐くん」
「ん?」
「あの二人、危ないので見ておいてください」
「何で俺が…」
「甲斐くん」
「…はい」
「ゆ、裕次郎…」
「どーした?凛」
「ナマエに借りたゴムなくした…」
「まじか!」
「バレたら殺されますよ、彼女ケチですからね」
「頼む、裕次郎…」
「ついでに探してきてあげなさい」
「この海をか!?」
「早くしないと本土まで流されてしまいますよ」
「そして俺が殺される…」
「あーもう…」

「火の用意できたさ〜」
「だいぶ採ったどー!」
「焼きましょうか」
「裕次郎ー?上がるよー?」
「えっ、あ、おう」
「凛は?」
「さぁ、どこでしょうね」
「まさか逃げ…っ」
「逃げる?」
「…もう知らん。凛がナマエのゴムなくしたってよ」
「はぁ!?あれお気に入りだったのに!それとゴムじゃなくてシュシュ!」
「シュシュとか言われても…」
「おーい裕次郎、見つかったかー?」
「あぁ、着替えてきたんですか。まぁ意味ないでしょうけど」
「え?」
「凛、覚悟!」
「は!?まさかゆうじろ、おまっ、うおっ、わ、あああああ!!」
バッシャーン!
「さすが、未だに道場で鍛えてることはありますね」
「裕次郎トンファー!トドメさす!」
「持ってねぇから」
「そこらへんにしときなさい、焼きましょう」
「あーあ…お気に入りだったのに…」
「買わせればいいでしょう」
「それもそうか。どっか寄って帰ろうよ」
「どこに食べ行くばぁ?」
「まだ食うの慧くん!」
「食らえナマエ!」
「ぎゃー!なんよこれ!なまこや!?」
「ナマエ汚いさー」
「たまに喋ったと思ったら知念この野郎!」
「えーしろー食う?」
「あぁ、お願いします」
「あいつら止めなくていいのか?」
「やらせときなさい」
「醤油!」
「慧くん…」


20110724

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