「薔薇色の人生って歌あるやん」
「また昭和歌謡曲?」
「歌謡曲なめたらあかんで、ナマエ」
「なめてはないけど」
「これは歌謡曲ちゃうと思うけどな」
「あ、そうなの」
「んでな、薔薇色の人生て何やろと思ってん」
「薔薇色ねぇ…」
「赤じゃねぇの?」
「馬鹿だなぁがっくん、薔薇っていろんな色あるんだよ」
「知ってるっつーの!普通に考えたら赤だろ!」
「薔薇って言ったら俺は跡部を思い出すなぁ」
「あー」
「あ、分かった!はい!」
「はい、ナマエちゃん」
「跡部が照れた時の頬は薔薇色って言うのがぴったりだと思う!」
「惚気はいらん」
「跡部の頬みたいな人生ってなんだよ」
「もうあれだよね、跡部が薔薇色だよね」
「あぁ、あいつの人生薔薇色って感じだな」
「跡部の歌かぁ…」
「…」
「……」
「カラオケ行きたい」
「おぉ、ええな」
「行こう行こう」

「で、オールしてデートに遅刻って何様だ、お前は」
「跡部並みに面白い歌だった、薔薇色の人生」
「てめぇ」


20110529
ちなみにミッチーの歌(笑)
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