両手をグーにして手の甲を見せるように純に向かって差し出した。純は怪訝そうな顔をして、いつもの怖い顔で「何だよ」と言う。にっこり笑って「どーっちだ」と言えば「だから何だよっつってんだよ!」と怒鳴り声が返ってきた。相変わらず短気だ。

「どっちかにちゅーされる権かちゅーする権があります」
「はぁ?」
「だって最近冷たいじゃん!」
「いや、そうじゃなくて」
「何?」
「両方じゃダメなのか」
「えっ、あっ、だ、ダメ!」
「何!?」


20110529
へたれない純さんも好き
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