「ふと思ったけど、私毎日晃ちゃんと一緒に夕飯食べたい。朝は晃ちゃん早いから無理だけど」
「…それこの間のプロポーズの返事と思っていいの?」
「これが結婚というものか…!」

 ハッと何かに気付いた私の言葉に晃ちゃんが呆れながら笑った。晃ちゃんが作ってくれた夕飯を食べながらふと思ったこと言っただけだけど、確かにそれは晃ちゃんと結婚すれば叶うのだ。一生一緒にいたい、とかいうのじゃなくて言葉にするなら毎日夕飯を一緒に食べたい、の方が近いのだ。それは晃ちゃんの手料理でも私の手料理でもファミレスでもファーストフードでもいいけど、とにかく、晃ちゃんとこうやって生きるための営みを一日の終わりにしたいのだ。我ながら変な思考。そういえばマンガで言ってたけど、生き物って何かを食べてるときが一番気を抜く瞬間らしい。だからかな。ん?よく分かんない。とにかく晃ちゃんと夕飯を食べたい。それは結婚である。おお、名言だ。

「仕事が終わって帰ったら、晃ちゃんと夕飯食べれるって思うと頑張れるんだよね」
「俺も同じだからプロポーズしたんだけど」
「早く言ってよ!」
「ご、ごめんなさい…?」


20110529
×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -