「もしもし?」
『ちょっ、勇作!どうしよう!うちの子が!』
「俺の子でもあるんけど…どうかしたか?」
『天才かもしれない!!』
「…は?」
『さっきね、私が“なんか音楽聞きたいなー”って独り言を言ってたらあの子、どうしたと思う?』
「…どうしたんだ?」
『コンポの電源を入れて、再生したの!』
「たまたまリモコンで遊んでただけだろ?」
『そんなことないもん!絶対天才だよ!絶対将来有望だよ!勇作より稼ぐよ!』
「…それは楽しみだな」
『うん!あ、勇作練習終わったの?』
「そろそろまた始まるよ」
『そうなんだ。頑張ってね、パパ』
「あぁ」
『今日はあの子の可能性を祝って飲もうね!』
「はいはい」
『愛してるよゆうくん!』
「はいはい、俺もだよ」
『じゃあねーっ』
ピッ
「終わったか」
「クロ」
「相変わらずバカな嫁だな」
「聞こえてたのか?」
「声でけぇんだよ」
「あー…ははは」
「ケッ、愛してるよゆうくん!ねぇ」
「!」
「あーあー!ラブラブ夫婦はいいですなーおい!俺も愛してるよだってよー!」
「えっ、どういうことっすかスギさん!」
「詳しく教えてください!」
「クロ!お前!」
「はっはっはっ!」
「ったく、バカらしい」
「あ!ついでに堺さんも最近奥さんとはどうなんスか!?」
「な…!何で俺に矛先が向くんだよ!離れろ世良!」
「で、どういう話だったんスか?」
「嫁が子供は天才だっていうバカな話だよ」
「ははっ、親バカっすね!」
「スギもその可能性がある」
「えっ」
「むしろ嫁バカ」
「あ、堺さんもっすよね!ちなみに俺も!」
「黙れ夏木」


20110326
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