「…なぁ白石くん」
「なんやナマエちゃん」
「金ちゃん、機嫌悪ない?」
「せやね」
「どないしたん」
「今日おやつがない言うたら拗ねてん」
「あー」
「なぁ、金ちゃんどないしたん」
「おう謙也。おやつがない言うたら拗ねたんやて」
「ほーまだまだお子様やなぁ」
「謙也に言われたらお終いやな」
「なんやと!」
「ねぇねぇ、金ちゃん何であんなに機嫌悪いん?」
「小春を睨みよったでアイツ!」
「おやつがあらへんかららしいで」
「あらぁ、それは可哀想やなぁ」
「何て優しいんや小春は…!天使や!天使やで!」
「ユウくんやかましい」
「小春はユウジ以外には優しいからな」
「死なすどナマエ」
「あん?」
「…チッ」
「どないしたん光、舌打ちなんかして」
「部長、ちょっと金太郎のやつどついてもええですか」
「金ちゃんに何されたん?」
「目ぇが気に食わん」
「光こわっ」
「この際謙也くんでもええわ、ちょっとどつかせてください」
「何でやねん!」
「今日の部活は変な雰囲気たいねー」
「お、せや!千歳を投入したらどうやろうか!」
「ええ考えやナマエ!千歳が森で得た癒やしパワーを金ちゃんにも分けるっちゅー話やな!」
「よし、行けぇ千歳!」
「えー」
「えっ、何で」
「千歳なんかアテにならへん!小春、俺らで金太郎を笑かすで!」
「せやねユウくん!」
「おー、お笑いコンビ頑張るなぁ」
「それにしても千歳、何で嫌なん?」
「ナマエ、知らへんの?」
「? 蔵は何か知ってはるの?」
「金ちゃん、機嫌が悪いと…」
「いったぁー!!こいつ噛みよったぁー!!」
「ほらな」
「…気をつけとこ」
「一応嫁入り前っすからね、一応」
「一応って何やねん光、覚えときや!蔵か謙也と結婚して玉の輿に乗ったるからな!」
「怖いわぁ…」
「気をつけよな、白石」
「要注意ばい」


201103206
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