「ただいまー」
「ナマエ!どこ行ってたんだ!」
「え、ちょっと遊びに…」
「遅くなるときは連絡するか隊士一人を連れて行くかしなさいって言ったでしょーが!」
「めんどくさっ!近藤さん、私もう18だよ!?」
「まだ18です!体裁の悪い!」
「警察のくせにストーカーしているあんたの方が体裁悪いわ!」
「な…!そんな…!そんな子に育てた覚えはありませんんん!」
「育てられた覚えもないし…何で泣きながら走り去るの?お父さん役じゃなくてお母さんだったの?あれ?何これ?あれ?」
「おう、帰ったかナマエ」
「あ、ただいまです土方さん…」
「遅かったな、近藤さん心配してたぞ」
「みたいですね」
「ナマエ、また何かやったんですかィ?近藤さん泣きながら走り去って行きやしたぜ」
「いや…まぁ悪いことは言っちゃったけど…いや事実かな…」
「局長泣かしてんじゃねーぞ。腹切るか」
「そんな局中法度ありましたっけ?」
「とにかく、すっげー心配してたんだぞあの人。どんだけ可愛がられてるのか自分でも分かるだろ」
「…うん」
「そうですぜ、そりゃあもう酷い半泣きっぷりで。浜辺で卵を産むゴリラみたいな」
「浜辺で卵産みながら泣くのはウミガメな」
「…あれグロいよね」
「おい話がそれてんぞ」
「ごめんなさい、分かってます、謝ってくる」
「おう行ってこい。あと18だからってあんまり遅くまで出歩いてんじゃねーぞ」
「うん、ごめんなさい土方さん」
「あと遅くまで出歩いてくるくらいなら焼きそばパンの一つでも買ってこいや」
「うん、黙りなさい総悟くん」

「近藤さん?入るよー?」
「…なんだよ」
「まだ泣いてるの?」
「だってナマエが…!」
「はいはい、ごめんなさい、私が悪かったです。今度からはちゃんと連絡するし、あんなことも言いません」
「…怒ってない?」
「何で私が怒るの?」
「18にもなったら勝手に出歩きたいのもしょうがないよなぁと思ってな…俺も悪かった」
「ううん、心配してくれて嬉しいよ。私はまだ子供だから保護者がいるみたい」
「ナマエ…!お母さんって呼んでいいのよ…!」
「やっぱりお母さんなんだ」


20110322
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