「今日ジャッカルは?」
「委員会だって」
「まじかよ」
「ジャッカルがいないからといってストレッチを怠るなよ、丸井。貴様は日頃から…」
「へーへー。よし、来いナマエ」
「は?何で私が!」
「ブンちゃんの背じゃとナマエがちょうどいいからのう」
「うるせーよ仁王」
「赤也に頼んでよ」
「嫌っす、俺もうやったんで」
「めんどくさ…」
「聞こえてっぞ!いいから背中押せ!」
「もー…これくらい?うわ、ブン太背中うっす」
「もっと」
「よっ」
「痛ぇよバカ!」
「えぇぇ…」
「ちょっとここ座れ!」
「やだよ、体固いもん」
「いいから座れ、俺様がストレッチとはなんたるものかを教えてやる」
「遠慮しときます。仁王、ストレッチ相手してあげて」
「はいな」
「逃げんな!」
「はいはい」
「先輩、体固いんスか?」
「うん。みんな柔らかいよね」
「いたたたたたた仁王ざけんな!」
「プリッ」
「私も柔らかくなりたい」
「ストレッチ手伝いましょうか」
「…優しくしてくれる?」
「ナマエきもっ」
「仁王、もっときつくやってあげて」
「あ、俺Sなんで優しくはしねぇっス」
「プリッ」
「赤也サイテー」
「いてぇっつーの!」
「ナマエは参謀に柔らかくなるコツ聞いた方が早いと思うぜよ」
「あ、確かに」
「おい仁王!お前ここに座れ!俺が背中押してやる!」
「痛いのは嫌じゃ」
「女子か」
「俺が女子ならブンちゃんなんかイチコロぜよ」
「あー」
「確かに」
「俺が女子ならジャッカルを手のひらの上で転がしてやるぜ」
「そんなん私でもできるよ」
「じゃあやってみろよ」
「…可哀想だからやんない」
「俺が女子なら真田副部長を騙したいッス!」
「真田は女子に興味ないだろぃ」
「いやいや、ムッツリじゃろ」
「うわー真田引くわー」
「悪ぃブン太!遅れた!」
「あ、ジャッカル」
「ジャッカルが女子ならどうかのう」
「は?」
「女子の方がモテるんじゃないの」
「ハゲの女子とか絶対無理なんだけど」
「それはデフォなんか」
「髪の毛生えてたら?」
「それはジャッカルじゃねぇ」
「あぁ、なんかわかるッス」
「何の話だよ…ストレッチ終わったのか?」
「あ」

 真田の怒声が響くまで五秒前。


20110314
久しぶりすぎてキャラがつかめなかった
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テーマ「人外ファンタジー」
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