※ふつうにくだらない会話ネタ。38巻を読んで思いつきで書いたものです。


「おーいナマエー、ヴィダルサスーンないんだけどー」
「ちょっ局長!タオル一枚で歩き回らないでください!」
「え、でもヴィダルサスーンが…」
「ああもう…」
「局長ー、ヴィダルサスーンありましたー?」
「原田さんまで!いい加減にしてください、猥褻物陳列罪及び強制猥褻罪及び公務執行妨害でしょっぴきますよ!」
「そんなに不快!?」
「ちょっと待ってください。確かこの辺に…あぁ、あったあった、はい、どうぞ」
「ありがとー…ってこれ椿じゃん!俺はヴィダルサスーンって言ったの!」
「言ったのって言われてもそれしかないんですから我慢してください」
「えー!やだやだやだ!ヴィダルサスーンがいい!勲はヴィダルサスーンじゃないとやだぁ!」
「何そのヴィダルサスーンへのこだわり!?気持ち悪っ!」
「ナマエちゃん、局長もこう言ってることだしヴィダルサスーン買ってきてよ」
「は!?何で私が!椿で我慢してくださいよ!」
「ヴィダルサスーン!ヴィダルサスーンんんん!」
「局長うっざ!!」
「おい、何騒いで…って近藤さん、アンタ何っちゅう格好でだだこねてんだよ…」
「トシィ!聞いてくれよ!ナマエがさぁ、ヴィダルサスーンないからって俺に椿で我慢しろって言うんだぜ!」
「いや我慢しろよ」
「トシまで!」
「何なら副長のマヨネーズ使いますか?」
「おいふざけんな、俺のマヨネーズは俺のモンだ。で、マヨネーズのストックはどこだ?さっきから探してんだけどよ」
「あ、切れてます」
「あぁ!?買ってこい!」
「は!?」
「ナマエ、ついでにヴィダルサスーン!」
「ナマエ、俺はアイスが食いたいんでお願いしまさァ。あ、ハーゲンな」
「あ、総悟ずっりー!俺ヴィダルサスーンとハーゲンね!」
「んじゃ俺はハーゲンと焼きそばパン」
「マヨネーズ」
「…山崎くーん、おつかいお願いしても…」
「山崎は今日非番で外泊でさァ」
「山崎くんのくせに色づきやがって…」
「諦めてお前が行ってこい」
「行ってこいって副長、雪降ってますよ雪!こんな寒い中行くなんてやだよ!」
「俺のマフラー貸してやる」
「ヤニ臭いから嫌です!」
「テメェ」
「んじゃこのマフラーを…」
「それ局長のふんどしだよね、どこから出したの沖田くん」
「赤いし」
「だから何!?」
「そうだよなぁ、寒いし暗いし、ナマエひとりに行かせるのはちと酷かぁ」
「局長…!」
「よし!トシ、一緒に行ってやれ!」
「は?何で俺が…」
「副長は別に一人でも平気ですよね!泣く子も道をあけますもんね!というわけで行ってらっしゃい!」
「ふざけんなテメェ、こうなったら道連れだ、行くぞ」
「うわー!やだー!寒いー!拉致られる犯されるM(マヨネーズ)に調教されるー!」
「ちょっとうまいこと言ってんじゃねーよ!」
「助けて誰かー!」
「た、ただいまでーす…」
「えっ、あれ、山崎くん!?」
「えっと…何かあったんですか?」
「山崎くんこそ今日は外泊じゃなかったの?」
「え?違うよ?明日も仕事だし」
「嘘つきやがったな沖田ああああ!!」
「何があったか知らないけどナマエちゃん落ち着いて!あ、ほらっ、あんぱんあるよ!」
「わー!やったー!って…すごいねあんぱんの量…」
「明日から張り込みなんで…。ついでにシャンプーが切れそうだったからヴィダルサスーンと」
「えっ」
「マヨネーズのストックもなかったんでマヨネーズも」
「ざっ、ザキヤマくうううん!!」
「やめてくんないその呼び方!」
「ありがとう!さすが山崎くん!局長、ヴィダルサスーンですよ!」
「ヴィダルサスーンだー!ありがとな、ザキ!」
「はい副長、マヨネーズ!」
「おう、ご苦労」
「いやぁ、山崎くんのおかげで助かった〜あんぱんもありがとう、お茶淹れよっか」
「うん、雪降ってて寒くて…」
「焼きそばパンとハーゲンは?」
「え?」
「…それは我慢してよ沖田くん」
「何で土方さんのマヨネーズは急ぎで俺の焼きそばパンとハーゲンは後回しなんでさァ。これが世に聞く格差社会ですかィ」
「ちょっと違うよ沖田くん、あと目が怖いよ沖田くん」
「山崎ィ、ちょっとひとっ走り行ってこい」
「えっ、俺、今帰ってきたばっか…」
「そうだよ、山崎くんこんなに冷えてるのに!」
「お茶であっためるのは酷だろうから走ってあっためてこいってことでさァ」
「怖ッ!この子熱々のお茶ぶっかける気だよ!」
「五分以内で行かせていただきます!」
「早ッ!山崎くん早ッ!別に五分以内とか言ってないのにパシり根性が叩き込まれてらっしゃる!」
「ついでにナマエ、ホットミルク」
「…はい」
(五分後)
「はぁっ…はぁ…!ただっ…っいま…!」
「おかえり山崎くん…えっと、お茶…」
「ごめ…っ、み、水を…っ」
「ですよね…あとね、言いにくいんだけど…」
「え…?」
「沖田くん、こたつで…その、眠かったみたいで…寝ちゃって…」
「ぐは!」
「山崎くんの心が折れた!ちょっ、副長ー!山崎くんがー!」
「転がしとけ。ナマエ、茶」
「…はい…」
(翌朝)
「お、ハーゲンだ。ナマエー、これ食べていいですかィ?」
「…いいよ(ちゃんと聞くあたり可愛いんだけど覚えてないんだ…)」


20110211
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