「雨止まないねぇ」
「梅雨ですからねぇ」
「ジメジメして何もやる気出ぇへんわぁ」
「ゼルさんはいつもじゃん」
「何やと!アザゼルさんはいつもヤる気満々やっちゅーねん!なんやったら今からナマエをゴバァ!」
「べーやん、何でゼルさん止めないの、私が犯されてもいいの?」
「躊躇いもなくアザゼルくんを叩き潰しといて私に何をしろと言うんですか」
「私自分の手は汚したくないの」
「ほんっと最低な女だよテメェは」
「そんなんやから乳が小さブホォッ!」
「関係ないでしょ。あ、また汚しちゃった!もう!べーやん!」
「これ以上汚れる余地もないぐらい汚してやろうかクソアマがァ!」
「あっ、クソで思い出したけど今日のカレーの材料ないんだった!」
「クソでカレーを思い出すてお前いつもどんな気持ちでカレー食うてんの?嫌やない?キモない?」
「しょうがない、雨だけど出かけようか…」
「ほなワシも行く!」
「私もお供しましょうか」
「えーどうせなんか買えって言うんでしょ?」
「お菓子とイブニング買うてーな!」
「はいはい、荷物持ちしてくれたらね」
「よっしゃ!アザゼルさんに任しとき、男の子やから重たいもん持ったるで!」
「じゃあ米10キロと2リットルペットボトルを1ダースほど…」
「鬼かお前!」
「冗談だよ。はい、レインコート。お手々上げて」
「あとアレや!えっちぃ本も!」
「それはアクタベさんに頼もうね〜」
「ごめんなさい!」
「べーやんも。はい、ばんざーい」
「よっと。私はクソプレッソを所望しますよ」
「はいはい」
「それと貴女、上着を羽織りなさい。雨に濡れると冷えますからね」
「はーい」
「ナマエ〜ほい傘」
「あ、ありがとうゼルさん」
「ほな出発や!」
「おー」
「だから上着羽織れっつってんだろうがぁ!!」
「ぶへ!」
「顔面ヒットや!ええぞべーやん!」
「…何してるんですか?」
「おう、さく!」
「今夜のカレーの材料を買うために外出ようと思って」
「あ、材料なら買ってきましたよ」
「えっまじ?さっすがさくちゃん!」
「余計なことしてんじゃねーよブスメガネがよぉ!」
「せや!こっちはいろいろ買うてもらう気満々やったんやぞ!」
「いたっ、蹴らないでくださいよ!」
「こらこら二人とも、可愛い黄色の照る照る坊主にされたいの?」
「悪魔かこの娘…!」
「悪魔はべーやんたちです。じゃあ暇だしお菓子でも作ろうかな」
「何作るのん?」
「クッキーとか」
「ええなぁ、ナマエのクッキー何気に美味いからな」
「何気にって何」
「照れてるのですよ。全く、素直じゃない男は見苦しいですな」
「ててててて照れてへんわぁ!そういうべーやんはどうなんや!」
「ナマエさんのクッキーは美味しいですよ、えぇ、まぁ、…人並みには」
「お前も照れとるやないかい!」
「…美味しいから作れって言ってるのかな?」
「だと思います。ナマエさんお菓子作るのお上手ですし」
「さくちゃんに言われたら作るしかないか」
「あはは、お願いします」


20110623
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