Swindler | ナノ


▼ あとがき:補足

短い物語でしたが、お付き合い有難う御座いました。
「Swindler」はこれで本編完結です。
残りは、ゆっくりと過去編やその後をかけたらと思っていますが、このまま読者様の想像に委ねたいなという思いもあり迷っています。



以下捕捉します。
最後がよく分からなかった方以外読まなくて結構です。
最後、マリーは記憶を塗り替えられました。
開心術を使われ記憶を余すことなく覗かれ(なにせ、ヴォルデモートは世界一の開心術の使い手ですから)、齟齬が生まれないよう記憶を塗り替えることで、その後は現状に疑問を持たすようなことを防ぐのがトムの狙いです。
マリーの中では、学生時代から付き合っていたのはトム・リドルということになってしまっています。
ノアとすり替わったイメージに近いです。
一見、最初に記憶消去を行った時リドルの詰めが甘いように思われるかもしれませんが、彼のことだからわざと記憶が戻る手がかりを散りばめて反抗するまでをゲーム感覚で楽しんでいたんじゃないかと思います。

リドルは「血」への拘りが強く、自分の血も誇りに思っているので子孫を残すことには肯定的な考えの持ち主です。
デルフィーニの母親の役割をレストレンジから奪ってしまって申し訳ありませんが、ブラック家よりも純血でかつ創設者の血であればそちら欲しがるだろうと思いました。

また、彼は真実の愛なんて信じていません。
学生時代に恋愛するではなく、今回のような手段で偽りの愛情を手に入れる――まるでリドルの母親と同じような手を使ってることを書きたいなと思い、この小説を書くに至りました。
リドルの母がアンブロシアで偽りの愛を得たように、リドルも記憶を変えるという手を使うことでマリーから偽りの愛を獲得しています。
ただ、リドルと母親の違う点は、記憶を戻しても自分を愛すだろうなんて錯覚しないことです。


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