碓氷真澄
02/15 Thu
--- 「あれ?真澄いないじゃん、今日学校休み?」 「あ、至さんおはようございます!真澄くん部屋にいなかったんですよ...綴くんも知らないっていうし...」 「鳴未なら知ってるんじゃない?ねぇ?」 「え゛...卯木さん顔こっわ...」
あいつ学校あんのかよ! おちおち朝飯も食えねーじゃんかよ!! 卯木さんの顔面圧怖すぎて適当こいて談話室抜けてきたわ。 茅ヶ崎さんとシトロンさんはニヤニヤしながらなんかコソコソしてたし咲也は俺が知ってるならあんしーんみたいな顔してるし皆木さんは死んでた。 つかこの時点で碓氷くんが俺の部屋にいるのわかってんなら咲也が起こしに行ってほしい。 いや俺が起きた時起こせばいいんだけど、俺は7時に起きるんだよ、碓氷くんが?7時に?起きるわけねーじゃん。無駄なんだよ声掛け。じゃあ、好きなだけ寝かせればいいんだよ。 つか言ってんだよ。学校ある日に俺の部屋で寝んなって。次の日気まずいからさぁ。 いや春組はいいよ。冬組も...まあいいよ。 ダメでしょ。夏組。ねえ。だって...ねえ。 ほら秋組も。不純同性行為に厳しい人達がいるわけだし。ねえ。 めんどくせぇな~~~寮生活で付き合い始めるのって。だから付き合うの断固反対だったんだよ。絶対碓氷くん甘えてくるから。
ね、今も俺のベッドで惰眠むさぼ郎してるわけだし。 いいか俺は今からこの男の身ぐるみ剥がして花学の制服を着せる。10分以内にな。髪の毛も整えていい感じに綺麗にして下に連れてって食パンとコーヒー口に突っ込んで高校まで送って俺は大学に行く。30分以内に。 できなかったら悲しいけど碓氷くんと2ケツバイクで登校ですよかった俺免許持ってて。じゃねーわ。 「碓氷くん~早く起きて~。でないと俺が怒られる(姉と古市さん(義兄さん)に)」 「んぅ...ゃだ...」と言って三度毛布に沈んでいく。しょうがない。これはしょうがないね... 碓氷くんがまだ未成年とか、なんかそういう倫理に訴えかけてくる心とか今は捨てる。今この部屋に莇くんが入ってきたら切腹する。それで勘弁してください。俺はこいつを学校に連れていかなきゃならんのや...! しょうがないしょうがないと言い聞かせながら碓氷くんの衣服に手をかけた、瞬間腕を引かれたまたかよ。 寸のとこで覆いかぶさらずに済んだけどとっさに出した左腕で俺の全体重支えたから手首折れた。絶対折れた。しぬ。 「起きてんじゃん...」 「今。なんでキスしてくれないの?」 「やだよ。寝起きのキスなんて、うげぇ最悪すぎ、歯磨きしてからにしてろ」 「くちにしてくれるんだ...なるみってそういうとこ潔癖ですき...」 「碓氷くんなんでも、俺なら好きじゃん。いいからはやく起きてくんない?それか腕離して」 「くちじゃなくてもいいのに...どこでも...」 うみゃうみゃと...また眠ってしまった碓氷くん はぁ~~~~~くっっそ...。
この後ぐちゃぐちゃに制服着せた碓氷くん担いで行ったら古市さんとばったり会って気まずかった。 目で坊が見たらどーすんだー!って言ってた...そりゃそうね...。大丈夫莇くんも好きな子いるっておっとこの話したら古市さんが心臓発作で死ぬかもしれんからまだしないでおこう笑
「はあ...結局2ケツ登校ですか...」 やなんだよ。学校近くでざわつかれんの。まだ俺の顔知ってる後輩も先生もわんさかいるし...。 だったら目立つでかいバイク乗るなってのなそれなわかる。でもでかくないと二人乗りできないからなこうやって碓氷くんを遅刻させないために免許取ったんだよ。 「ありがと鳴未...ん」 ふにゃってほっぺたに柔らかい感触 きゃーっと黄色い悲鳴が沸く 碓氷くん学校近くでこういうことしても平然としてられるのマジで鋼のメンタルだよな尊敬するわ。 「帰ったらおかえりのキス...それは口にして」 「はぁ...わかった」
でもまずうがい手洗いしてからな
|