はなし のコピー | ナノ

燕 夏準
04/08 Sat

爆裂捏造
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夏準の外面の良さってのは正直僕たちにもたまに向けられてる。ファンの女の子や外交の友人には見せない毒舌さってのは僕たちだけに見せてるかもしれないけど、それでもやっぱ越えられない奴がいる。

『うわ滅茶苦茶ブス』
『やめろ。どこで聞かれてるか分からないだろ』
『ヤダ。夏準見て目の保養するわ』
『10億W貰うぞ』
『日本円換算してくだちい』

ほら2人でずっと韓国語で喋ってる。
ウォンしかわかんなかった。お金の話してる?
ソルヒョは夏準とずっと友達
とか言ってたけど、友達のカテゴリーじゃないでしょあれは!ほんとソルヒョって夏準のなに?

「ソルヒョって夏準といつも韓国語で何話してるの?お金の話?」
「いや誰がブスとか、あいつ気に食わね~とかそんなんばっかりだけど。なんで?」
「え、夏準って人の容姿そんなこと言うのかよ...」
「夏準幻滅~」
『雪賢!』「そんなの言ってるのソルヒョだけですよ。ボクは何も言ってません」
「よく言うよね。ロシア語教師のスカート丈『お前本当いい加減にしろ!せめて2人の分からない言語を使え』声でけ~」
アレン曰くソルヒョといる時はいつも見られない夏準が見られるから楽しいんだって。まあ...それはそう(笑)

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子供の時の話
オレはオレを取り巻く環境全部が嫌いだったね
生まれた国以外の言葉を覚えるのもカトラリーの使い方歩き方を矯正されるのも、思想も思考も全部全部全部【燕家】と【白家】に縛られるのそんな環境
でもオレは白 雪賢、白家に生まれた次男。
だから燕家に仕えるのは【当然】です。
マジ しねよ。って感じ。

それは 夏準様と呼ばれ燕家の跡継ぎとしてぬくぬく温室で育ってた。なにをしても1番を取ってる。
オレは夏準サマとは歳も近いし同じ学校通わせてもらっていた。誰にでも笑ってて、なんでも簡単にこなす夏準サマ。はいはい人生余裕ッスね。

でもそれは夏準の目の前で死んだ。
燕の夫婦の子供ができた。
それだけ
燕の財閥を継ぐ未来も
この家にいる意味も全部無くなった
「お前はいらない子。だから燕家には必要ない」
そう両親に言われ、家を追い出される夏準
「オレだったら今すぐころしてるね」
「うぅ...ぐっ...すぐ...ソルはぅう...」
オレの部屋に走ってきた夏準は泣いて泣いて泣いて寝て泣いてた。ベッドびちゃびちゃでオレ寝れなかった。
いらない子 ぼくはいらない子
ってずっと繰り返しては思い出して勝手に泣いてる。
「夏準サマさ...泣いててもなんもなんないよ?」
「サマじゃないもういい」
バサッと毛布を頭から被ってベッドに再び潜りやがった...!いや拗ねんなや ってイラッとしたよね。
「...じゃ、夏準。オレの話、聞け」
頭から被ってた毛布をひっぺがして、グズグズしてる夏準を叩き起す。

「オレは白 雪賢。白家は燕家に仕えてる執事や使用人が多い。燕家に仕えるためにはそれ相応なステータス...頭の良さや品の良さ、知性、まあ...なんつーかそういう縛りみたいなんがあるんだよ。やらなきゃならないことがいっぱいあるんだよ。オレは勉強も運動もマナーを覚えることも品良く振る舞うこともぜーんぶきらいだよ。白家の子供だから燕家に仕える。みたいな決められてる世界も全部嫌い。
優秀な兄貴がいるからいつも比べられてる。
兄貴はできるのに~とかオレの歳ぐらいの時の兄貴は~とかもう白家にいる時はそんなんばっか...。
挙句毎日毎日『不出来は白家にいらない』って言われてた。お前は今日から燕家のいらない子かもしれないけど、オレはずっと白家の不出来なんだよ。ムカつくよな」
それは全部本当。だけど夏準はビックリした顔をしてた。ケラケラしてるオレにびっくりしたのか?オレが実は滅茶苦茶頭が良くて、最高の使用人って気づいてビックリしたのか...フッフフ恐れ戦いたか...!
「ソルは、でも...でも」
「ん~?」
それまでグズグズ泣いてうずくまってたのにバッと顔を上げて真っ赤な目でグッとオレをみて
「ボクは雪賢のこと不出来だって思わない。去年ボクの不注意で雪賢を巻き込んで怪我をした時、ボクが悪いのにボクを庇って腕を折って頭も切ったってのにボクの両親に頭を下げて守れなくてごめんなさいって言う人を不出来だなんて思わない」
今度はオレがビックリする番
でもそれは、実際夏準に擦り傷を負わせてしまったし
そもそも謝らなかったらオレは殺されてた。だろ。
「ボクは燕家離れる。雪賢も一緒に来るでしょ?」

オレは白家から離れられるなら
ってことで喜んで、それはもう喜んで夏準と一緒に日本に飛んだ。
兄貴には「いつまでも友達感覚が抜けない奴と一緒だなんて不安しかない」とか言われたけどてめぇは赤子とヨロシクやってな。って中指立ててきた。
後に「あれ、ウチの両親に見られてなくて良かった」って夏準にぐちぐち言われた。
けど知らねーそんなの、誰の目もないならオレはもう品良く愛想良く振る舞うのはやめたんだよ。

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「昔は、よくできた品のいい子供でしたよ。ボクのことも夏準サマって呼んでくれてましたし」
「サマwwwソルヒョがwwwまじ?w」
「は~?今でも実家帰れば夏準サマって呼んでやってんじゃんナメンナ」
「外ヅラの良さはお互い様だな」
「ふふっ...ボクより雪賢のほうが外面厚いですよこう見えて」
「お前も昔は可愛かったよ?ほっぺたぷにゅぷにゅだったし」
「カブルジマ~」
シャーペンでほっぺた刺された。ふざけ




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