カラフル・キャンディー



「……飴? 急にどうしたの左右田くん」
「何かと世話になってるけど、何渡せばいいのかわかんねーから」
「あは、ありがと。それじゃあさっそくいただきまーす」
「あ、袋捨てとくか?」
「いや、これおいしいから名前忘れないように取っとくよ」
「おう、ならよかったぜ。つーか、オメー飴とか食うんだな」
「……え、なにその偏見」
「歯に詰まるっつって食わねーかと思ってたぜ」
「いやいやいやわたし飴結構好きだよ!? ちゃんと食べた後歯磨きすれば問題ないし、噛み砕かなきゃ歯に挟まることもないしさ」
「そこはちゃんとしてんのな……」
「あったりまえでしょー! ……あ、歯磨きといえば左右田くん……?」
「だー! うっせうっせ、これからやるっつーの!」
「ふふん、分かってきてくれたようでなによりだよ! それじゃあレッツ歯磨きー!」
「あー、だからわかってっから袖引っ張んな!」



「ふふ、左右田くんから飴貰っちゃった。……嬉しいなぁ」



back


×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -