カウント開始にはまだ早い



「はーい口開けてー。……あれ、大分歯磨き上手くなってる……」
「……なんでちょっと残念そうなんだよ」
「いや、左右田くんに歯磨き上手くなられると私がやる意味がなくなっちゃうかなーって」
「そんな日当分来ねーから安心しろって。ほらみょうじ、舌出せ」
「? いいけど……っていだっ!? 急に噛みつかないでよびっくりするじゃん! 嬉しいし気持ちいいからいいけど!」
「……ほら、前約束しただろ。みょうじが俺の歯を磨きたくなったらやらせてやるし、俺が人の骨格を弄りたくなったらやらせてくれるってよ」
「あ、じゃあ口開いてー。もぐっ」
「うわっ!? ……おま、さすがにキスすんなら前もって予告しろって!」
「キスじゃなくて左右田くんの歯を味わってただけだから問題なし!」
「普通に考えて大ありだろうが!」



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