ちょっとした問題発覚?




「ね、ねえ唯吹ちゃん、大変なことに気づいちゃったんだけど」
「未明ちゃん、どうかしたんすかー? もしや画期的な練習方法とか!?」
「いや全然そういうんじゃないけど……えっと、あのう……私、照明弄れないんですよ。ライブやるときは舞台立ってるから」
「……むむむー、確かにそれは大問題っすね」
「あらかじめ機械に入力しといて自動で動かすってのはどうだ?」
「いえ、それをやるなら時間ぴったりじゃないと駄目だと思うわ。曲がテンポ一定でできたとしてもMCだって規定の時間が過ぎたからって打ち切る訳にもいかないでしょう」
「そしたら城咲のキーボードに遠隔操作用のスイッチを導入してMC始まりと終わりのタイミングで照明を変える、とか」
「曲間はそれでいいと思います。うーん……あ、機械に曲を覚えさせてどのタイミングでどう動かすか記憶させるってのはどうかな……?」
「ワリーけどそれはオレの専門外だな。ハードじゃなくてソフトの領域だろそれ」
「……それなら不二咲さんにそのプログラムを依頼すればいいんじゃないかしら」
「なるほど、さすが霧切さん!」
「明日お願いしに行きましょう。今後も使うことになりそうだし、予算は部費の方で落とすわ」
「りょーかいっす! ってか会計は響子ちゃんなんっすから、最終的に辻褄が合えばなんでもおっけーっすよ!」
「それは適当すぎるだろ……。霧切なら会計業務ちゃんとやってくれるだろうし安心だけどな」
「あ、あと左右田さん、キーボードに操作スイッチつけてもらえますか? 押したらモードが切り替わるくらいの簡単なのでお願いします」
「よっしゃ! 任せとけ!」
「……左右田さん、頼むから歩行機能とか付けようとしないでくださいね」


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