担当楽器を決めよう!




「それでは、第一回けいおん部会議を始めるっすよ! 今日の議題はみんなの楽器決めっす! あ、唯吹はギター譲らないっすからね! 大却下っす!!」
「……とりあえず澪田から時計回りで決めてこうぜ。ってことで次は霧切――」
「響子ちゃんは絶っっっ対にベースっすよ! これは譲れないっす!」
「いやなんでだよ!!」
「うーん、なんかそう囁いてるんっすよ……唯吹のゴーストが!!」
「せめて霧切の意志は尊重してやれよ」
「いいえ、私はベースで構わないわ。なんだかベースに運命を感じるの」
「お、おう、そうか……」
「んじゃ、未明ちゃんはキーボードだからー、次は創ちゃんの楽器を決めよー!!」
「待て待て待て待てさらっと城咲のやつ勝手に決めてんじゃねーよ!!」
「だってー、和一ちゃんも創ちゃんも鍵盤弾けないんっすよね? 未明ちゃんはピアノ経験者だから心配ご無用なんすよ!」
「確か私が誘われたのって鍵盤弾ける人探してたからでしたよね」
「……で、何が残ってるんだ? ギターとベースとキーボードが決まってるから、あとはドラムとボーカルか?」
「お、オレボーカルとか無理だからな……日向オメーボーカルやれよ」
「創ちゃんは唯吹にドラムの腕を見込まれてスカウトされたことになってるんでドラムに決定っすねー」
「オレの意見全無視かよ! つーかまた澪田の独断じゃねぇかしかもなんだよそのふわっとしたスカウト理由! スカウトされたことになってるってなんだよされたことになってるって! やだよ無理だよボーカルとか!」
「……左右田さんがそう言うならリードギターとかどうかしら? 澪田さんがギターボーカルで」
「全然おっけーっすよ! 響子ちゃんナイスアイディアっす!」
「それじゃ、澪田がギターボーカル、左右田がリードギター、霧切がベース、城咲がキーボード、俺がドラム。これで決まりだな」
「こんなとんとん拍子に決まるなら会議形式にしなくてもよかったんじゃねェか……?」
「なんか担当楽器をみんなでわいわい決めてみたかったんっすよ!」
「わいわいってほどわいわいしてなかったからな!? 全部オメーが決めてただろうが!!」


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