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これは陳羣殿の言葉通り、曹操殿による生活改善計画なのかもしれない。曹丕殿が苦手であれ大好きな義姉様がいるなら問題はないだろうし、とても有り難く幸せなことに、曹操殿は私の体調を気遣ってくださっている。

事実、なまえ殿が来てから外に出ることが増えた。今も「うわ!酒とつまみばっか!何もないですよ!」という悲鳴に近い声を上げた夏侯覇殿の熱望により、食材を買いに車を走らせたわけで。

金を出すのは私だし、酷く面倒な気分だったからどこでもよかったのだけれど、今日はこのスーパー、カード提示をすれば安くなるのだそうだ(そういえばCMで可愛い女の子が歌っていた気がする)。


「何の味噌汁にします?」
「豆腐?」
「わかめあります?」
「あると思うよ」
「刺身かあ。なまえは何か食いたいものあるか?」
「筑前煮!」
「筑前煮…じゃ、冷食コーナーだな!」
「うんっ!」


兄と妹、私は若い父親だろうか。いや、三兄妹かな。元気な二人は買い物が楽しくて仕方ないらしい。


「郭嘉、アイス食べたい」
「嫌だ」
「ケチ!」
「はいはい」
「郭嘉殿、調味料ってあります?」
「…どうかなあ。買っておこうか、念のため」
「安売りしてませんよ?」
「いいよ、別に」
「アイス!」
「無理」
「何で!高くても仲権と鍾会の言うことは聞く!!」
「あなたに捻出する費用は微々たるものなの。それに、夏侯覇殿と鍾会殿はお客様だもの」
「私もお客様!!」
「どこが」
「父様にはデレデレのくせにっ!郭嘉嫌い!!」


ほら見なさい、なまえ殿が煩いから夏侯覇殿が苦笑しているよ。



20121117

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