シーズン前半のつまずきを挽回してあまりある働き、大迫はケルンのヒーロー
2015/08/04 11:50

今シーズンのケルンでは、FWのポジション争いが昨シーズン以上だと言われている。アンソニー・モデステ、ジモン・ツォラー、フィリップ・ホジナー、バルト・フィンネ、そして大迫勇也の5人が、2つのポジションを奪い合っているのだ。そんな中、頭ひとつ抜け出しているのが大迫だ。

スポーツディレクターのイェルク・シュマッケは「昨季終盤、ユウヤはどれだけのクオリティが秘められているかを見せてくれた。今季、彼を抜くのは難しいだろう」とコメントしていたほどだ。

苦しんだ加入直後
大迫にとって、首脳陣からの信頼を得るまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。1860ミュンヘンから加入した昨季序盤は、実力を発揮することができずに苦しんでいた。2節シュツットガルト戦では、チームの今季初ゴールをマークしたが、その後は出場してもボールロストが目立つことに。前半戦のスタメン出場は6試合止まり。登録メンバーからも外れ、スタンドから観戦したこともあった。

当時の自分について、大迫はビルト紙のインタビューで次のように語っている。

「モチベーションが高すぎたのかもしれない。一度に色々なことをやろうとしてしまい、自分ができることすべてを見せてやろうと思ってしまった。逆にそれが自分をブロックしてしまった」

前線でどんなに動いても、大きなジェスチャーで、大声で仲間を呼んでも、味方とのタイミングが合わなければ、大迫の足元にボールが届けられることはない。自分のタイミング、欲しい場所でボールがもらえないからリズムに乗れない。だから、ボールを持った時に思うような動きができない――。

そんな悪循環にはまりながらも、大迫は自分を信じ続けた。
AION RMT



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