パロというより、台詞と設定お借りしただけ←


















「みんな勝手だな。」

男鹿と付き合っている、ということが知れ渡った瞬間、今まで普通に接してきていた人達が手の平を返したように冷たくなった。冷たくなったと言うと、語弊があるかもしれない。どちらかと言うと、軽蔑、された。
誰もが俺達のことをただの幼なじみだと思っていた。ただの幼なじみが、あんなに近くで会話するわけないし、あんなに常に一緒にいない。しかしそれが指す意味を、男同士というだけで人は見えなくなるようだ。



そんな風にして、徐々に広がりつつあった世界は、急速に狭まった。元に戻った、と言った方が正しいだろう。
そして、今。修行に行くと言っていなくなった幼なじみ兼恋人と会わなくなって、早数ヶ月。未だ消息は掴めない。気になって少しだけ探してみた。それでも見つからないので、諦めるしかないと思っていると、男鹿と付き合っていると知られてから話していなかった神崎先輩に話し掛けられた。

「おい古市。男鹿のやつ、どうしたんだ?」

以前のように目を合わせてくれることはなかったが、話し掛けてきてくれたことに嬉しいやら驚いたやらで、それを気にかけることはなかった。

「え、あぁ…。どうしたんでしょうね、俺もわかんないっす。」





***





一人で歩く帰り道にも、もう慣れた。携帯が着信を知らせることはずいぶん減った。
男鹿を待ち続けると決めたが、それでもたまには疲れることもある。





―――――

「みんな勝手だなぁ」という台詞に心打たれ、パロってみたところ、大失敗\(^o^)/
男鹿は戻ってきますよもちろん!

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -