「さっみー!」
マフラーにコート、さらに内側はカーディガンを二枚着ている古市がそう言った。
「そうか?」
マフラーもコートも何も付けず、秋とほぼ格好の変わらない男鹿が答えると、古市は男鹿をちらりと見てため息をついた。
「そうだよ馬鹿!」
この寒空にこんな薄着してる馬鹿、こいつだけだ。そんなことを考えていたら、ふいに手が差し出された。
「…ん。」
「何、この手…。」
意味が理解出来ず問う古市から、顔を背けるように男鹿は視線を逸らした。
「分かれよ、アホ市。」
―――――
落書きノート(笑)にこんな言葉が書いてあったので、ちょっと直しつつ書いたはいいけど短すぎる。