二人ぼっちだった世界に、いつからこんなに人が増えたんだろう。





小学生のとき。
強すぎるあまり友達と呼べる人がいなくなった一人ぼっちと、他の人とは違う髪のせいでいじめられていた一人ぼっちが出会って、二人ぼっちの世界になった。



中学生のとき。
小学生から成長した二人ぼっちは、かわらず二人ぼっちだった。ただ、人との関わり方を覚えた一人ぼっちは、話せる人が増えた。持ち前の世渡り術で髪のことをいじめられることもなくなった。それでも最後は、二人ぼっちの世界に戻ってきたのだ。
力が強すぎたそいつは、力の加減を覚えた。大切な銀髪を傷付けられたときだけは、我を忘れて暴れたりもした。そのせいで他の人との溝が深くなったが、そのおかげで二人の絆は強くなった。
一度だけ、三木というやつが入り込んできた時があったけれど、転校や男鹿とのことがあり結局離れていってしまった。



その時からだったんだと思う。
俺達の世界が、俺達も気づかないうちに広がっていたのは。





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書いてみたけど気に入らなかったし、続きが分からなくなったやつ。

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テーマ「人外ファンタジー」
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