「古市、行ってくるな。」
「おう!絶対勝ってこいよ!」
「ったりめーだろ。俺様を誰だと思ってんだ?」
「ですよねー。」
「男鹿ー!そろそろ行くわよ!」
邦枝に呼ばれ、男鹿はアランドロンの下へと急いだ。
河原には悪魔を倒すべく魔界へと旅立つ東条、男鹿、邦枝と見送りをする古市、ヒルダ、それから魔界へと連れていくアランドロンがいた。ヒルダは人間界で最後にやらなければならないことがあるらしく、それを片付けてから向かうそうだ。
「じゃあな、古市。」
「じゃあな、男鹿。」
そう言い残して男鹿は魔界へと行ってしまった。
残された古市は、虚空を見つめヒルダへ話し掛けた。
「ヒルダさん、俺って男鹿にとって何なんですかね。」
「…何を言っている?」
理解の出来ない言葉を言う古市に、ヒルダが問い掛ける。
「俺と男鹿って付き合ってるじゃないですか。でも俺は何も出来ないし、こうして待ってることしか出来ない。今までは喧嘩しても、すぐ俺んとこ帰ってきたんすけど、もう魔界まで行っちゃったじゃないですか。…だから、俺ってもう男鹿にとって必要ないんすかね…?」
傷ついたような、悲しげな目をしながら古市はヒルダに微笑みを向けて尋ねた。
その顔にヒルダは一瞬目を開いたが、いつもの無表情に戻ると古市に喝を入れた。
「貴様は馬鹿か。いや、馬鹿だったな。正真正銘の馬鹿だ。」
「ちょ、そんなに馬鹿馬鹿言わないで下さいよ。」
「何も出来ない?必要じゃない?ならば何故あやつが貴様と一緒にいるのだ。あんな奴が必要のない人間を傍に置くと思うのか。」
――――――
こういうのを考えてはいるんですが、中々話には出来ない。
この後はヒルダが魔界に行って、男鹿達が行った後の古市の様子を伝えて、どうするかって感じです(笑)
誰か書いてくれませんか((