「…。」
「古市。」
「…。」
「…古市。」
「…。」
「…古市君?」
「…。」
「だぁ!返事しろよ!何拗ねてんだよ!」
「別に拗ねてませんけど?」
そう言って古市は、枕を抱きしめた。
「明らか拗ねてんだろ…。」
はぁ、と溜め息をつくと古市が枕を投げつけてきた。投げつけたと言っても、古市の弱々しい力では全く痛くはないけれど。
「何しやがる!」
痛くはなくても、いらつくことはある。枕を床に置き、古市を見ると
泣いていた。
「お、おい、古市…?」
「うっせぇバーカ!男鹿のバーカ!バカバカバカオーガ!馬鹿男鹿!」
すると今度は枕を両手で持ち、俺をたたき出した。
「男鹿に俺の気持ちなんて分かるか!お前なんかヒルダさんやクイーンと付き合えば良かったって思ってんだろ!バーカバーカ!もう出てけ!お前なんか嫌いだ!」
出てけ、と言われてもここは俺の部屋なんだが。
しかし古市の台詞には聞き捨てならない言葉があった。
―――――
こいつらちゃんと付き合ってますよ。
古市に「お前なんか嫌いだ!」って言ってほしかっただけ。このあと、男鹿さんに怒られて喧嘩するけど、なんやかんやで仲直りするおがふるを書きたかったけど、指疲れました((