毎日のように騒がしい教室でいつも通り男鹿と喋っていると、勢いよく教室の扉が開かれた。その音に驚き扉の方を見るとそこには、石矢魔の制服を着た銀髪セミロングの美少女がいた。少女は教室を見回し、誰かを探しているようだった。少女の動きを見ていると、突然目があった。そして俺の机まで来るとこう言った。

「あんたが古市?」

「はい!俺が古市貴之です!」
久しぶりに見る美少女にテンションが上がり、元気良く返事をしたら

「ふ〜ん…。」

じろじろとなめ回す様に見られた挙げ句、何故か溜め息をつかれた。

「こんなのが私なの?超ショックなんですけど。まじ萎えるわ〜。」

「君、名前は?」

皆がきょとんとしていると、夏目先輩がもっともな質問をした。

「私は、古市雪。古市貴之の女の子バージョンって言ったら分かりやすい?」

「「「えええええええ?!」」」

その声は、聖石矢魔まで届くほどの大きかった。





「えっと、つまり君はそっちの世界のヒルダさんに言われて、こっちの世界に来たってこと?」

未だ混乱している頭を無理矢理働かせて、古市雪と名乗る少女の言ったことをまとめた。

「言われたっていうか、べる坊とおもちゃで遊んでたら飛ばされちゃったの。」

雪は空いている椅子に座り、足を組みながら俺の質問に答えた。

「え、じゃあどうやって帰るとか…。」

「全然わかんない。だからここに来たんじゃない、ヒルダさんがいると思ってね。」

そう言ってヒルダさんを見やる。ヒルダさんは立ち上がると、古市雪のところまでやってきた。

「…聞いたことがある。」

「え?」

「魔界のおもちゃの中に、パラレルワールドへ行くためのおもちゃがある、と。」



―――――



続きは思いつかなかったけど、書きたかったシーン







「邦枝葵…?」

「え、私?!」

「あんた以外誰がいんのよ。」

「そうだけど…。」

邦枝先輩を見つけると、古市雪の瞳が悲しげに揺れた。しかしそれも一瞬のことで、すぐに普通の瞳に戻った。

「へ〜…。あんた、男鹿と付き合ってんの?」

その質問に邦枝先輩は顔を真っ赤にしていた。

「な?!つつつつ付き合ってるわけないじゃない!!」

「え、そうなの?」

その答えにきょとんとした雪は、男鹿を仰ぎ見た。

「男鹿、本当?」

「あ?たりめーだろ。なんで俺が邦枝と付き合うんだよ。」

男鹿の言葉に今度は、邦枝先輩が悲しげな顔をした。

「だって私の世界では、男鹿は…邦枝先輩と付き合ってるよ?」

「えぇ?!」

「はぁ?」





―――――

書きたかったシーンも中途半端に終わるという(^p^)
古市のにょたが好きです。

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