「お前といると疲れるし、不良には絡まれるし、良いことなんて一つもねぇんだよ。家が近いからか何か知らねぇけど、なんで俺がお前みたいなやつと一緒にいてやらなきゃなんねぇんだよ。うぜぇ。」

古市は、そう言うと去っていった。皆がいつもの古市との違いに呆然としていた。ただ一人、夏目を除いて。

「男鹿ちゃんどうすんの?」

「分かんねぇよ!俺が聞きてぇよ…!」

男鹿が机を叩いた。その音が教室に響いた。

「古市君がなんであんなこと言ったのか、分かんないの?」

「分かるわけねぇだろ…。」

「じゃあ男鹿ちゃんは、古市君といる資格ないね。それなら俺が貰おうかな。」

夏目は立ち上がると、扉へ向かった。

「はぁ?!」

続いて男鹿も立ち上がる。しかし、動き出すことはなく夏目を睨みつけるだけだった。

「古市君、泣いてたよ。」

夏目はそう言い残すと、廊下へと消えた。

男鹿はただ、古市と夏目が消えた方を睨みつけていた。





―――――

なんか、こういうの好きなんです。古市が身を引く為に、あえて悪役に回るのが好きなんですううううう!最近こんなのしか書いてませんね。

補足:古市は焔王とのことがあってから、確実に男鹿と邦枝の距離が縮まっていることに気付く。男鹿の幸せの為ならば…と、自分を悪役にして二人をくっつけようとする。
何故教室でいきなり言ったのかと言いますと…成り行きです((
ちなみに邦→男鹿→←古。
夏目さんに古市を慰めに行ってほしかっただけですさーせん(^p^)

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -