保じという絶世の美女がいたけれど保じは一番も笑ったことがなくて、保じの笑顔を見たいと思っていた幽王はある日、間違えて敵が攻め込んできたと言ってしまった。間違えと知ってがっかりした様子で帰ってくる兵士を見て、保じはニヤッとしたらしい。それを見た幽王は「保じが笑った!」と思い、その後何度も嘘をついていた。しかしある日本当に敵が攻め込んできた時、兵士は「また嘘だろう。」と思い、誰も来ず結局その王朝はなくなりました。

という話をおがふるにしてみた。


保じ→男鹿
幽王→邦枝
兵士の一人→古市







男鹿と結婚してから、結構な月日が経った。しかし、私は今だに男鹿の笑顔というものを見たことがない。確かに親同士が決めた結婚ではあるけれど、私は会ったその日に一目で恋に落ちたというのに…って違う!親が決めたから結婚しただけなんだから!…や、やっぱり私みたいな戦う女じゃダメなのかしら…。もっと女らしくしようかな…。男鹿の笑顔が見れるように。



そんなある日、敵が攻め込んできたと間違えてのろしを上げてしまった私は、兵士達から散々責められた。

「おい、邦枝!何間違えてんだよ!」

「ごめんなさい!」

「神崎!てめぇなんかが姐さんを責める権利なんてないよ!」

「あぁ?!」

「やめなさい、寧々!私が間違えたんだから、私が悪いのよ。」

「姐さん…。」

「本当にごめんなさい、兵士のみんな…。次は間違えないから…。」

そう言って頭を下げる。
涙が零れそうな顔を隠したかった。それからすぐに踵を返し、急いで部屋に戻った。
持っていた刀は後で武器庫に仕舞いにいこう。そう思い部屋の扉を開けると、男鹿が窓辺に立っていた。いつもならゲームをしているか寝ているかのどちらかなのに、珍しい…。
そう思って男鹿の顔を覗くと、なんとあの男鹿が微笑を浮かべていた。

「!」

あの男鹿が!ってゆうか、めちゃくちゃかっこいい!
頭がパンクしそうだったが、あの男鹿が微笑を浮かべるほどのことがあったのかと、窓の外を見てみると、そこには敵が攻め込んで来ていないと知りがっかりした顔で歩いている兵士達の姿があった。
自分は指揮を取っていたので最前列を歩いていたが、すぐに折り返して戻ってきてしまった。しかし多くの兵士がいるため、今だに歩いている兵士もいる。そこには、まだ最前線では戦わせてもらえない新人達が歩いていた。

もしかして男鹿はがっかりした顔を見るのが好きなのかしら?

ならば、また間違えれば男鹿の微笑を見ることが出来るのだろうか。





―――――

世界史の授業中に先生が話していた話。
こんなような話だったんですが、眠かったのであまり記憶にありません((
「がっかりした顔見てニヤッとする」っておがふるだ!と思いまして、書いてみたんですが、どう考えても兵士は男鹿ですよね。あと古市出てきてないけど、兵士古市のがっかりした顔見て男鹿は笑ってます。
知識的にはほぼ間違ってるので、世界史でこれが出ても色々言わないように((
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