拍手ログ@
「男鹿ぁ、この次の巻どこ?」
「その次の巻はない。」
「何で?!」
「古本屋で立ち読みして読んだ。その次の巻ならあるぞ。」
「もういいや、読む気なくした。」
読んでいた漫画を本棚に戻し、男鹿のベッドに寝転んだ。男鹿は俺が持ってきた漫画を読んでいる。二人でゲームをするわけでもなく、恋人らしいことをするわけでもない。お互いに好き勝手なことをしているんだから、二人でいる必要はないと思う。
でもお互いに好きなことをしているこのなんでもない時間が俺は好きだったりする。突然男鹿がベッドに乗ってきた。
「何だよ。」
「ねみぃから寝る。」
「へいへい。」
男鹿が寝るならと思い、ベッドから降りようとすると
「お前も寝んだよ。」
そう言って引き戻された。
「別に俺眠くないし。」
「いいからここにいろ。」
抱きまくらのように男鹿に抱きしめられた。
「抱きまくらかよ。」
「うるさい。もうだまれ。」
本当に眠そうだったのでここにいることにした。そうするとさらに強く抱きしめられた。
「一生俺から離れんな。」
そう言われて固まっていると後ろから寝息が聞こえた。「お・・・・まえ」
そういうことは
ちゃんと言ってください
(俺の心臓が持ちません)
男鹿の家には幸せそうに眠る男鹿と、真っ赤な茹でだこのようになった古市が同じベッドで寝ていましたとさ。