「なぜ毎日読んでいるんだ」
「頭悪いからよぉ…何回も思い出さなきゃならねぇんだ」
そうしなくちゃあ間違えちまう。
そう言ってセッコは今まで見た幻覚を話してくれた。
先生、つまり私だが、噛みちぎられて這いずり回るらしい
白い服の女(看護婦らしい)首から腕が生えているらしい。その手でおいでおいでをしてくるのだという。
隣部屋の患者、とたまに顔を合わせるらしいが、
彼の頭が3つに見えるらしい。
私の見たメモ帳にあった他の人物としては清掃係だが、部屋にはいるなり足を外して箒がわりにつかうらしい。
他にも沢山あったが、余り興味をひかれなかった。
ひとしきり話終わったのでそろそろ、医者として検診する。
そういえばセッコは、甘いものしか食べていないが、栄養不良などにはなっていないようだった。
「そおいえばよぉ〜これも幻覚なのかは知らねえけど、イライラすると俺の体によく解んねぇ物がまとわりついてくんだよなぁ〜」
「ほう、今出せないのか?」
「出せる…見えねえだろうけど。ほら」
「…!」
セッコの体をカーキ色のボディスーツが包んでいく。目だけが出るような状態でそれは完了した。
「それでよぉ…触った所が沈むんだよなぁ〜」
そう言って事も無げに壁に手を付くとみるみるうちに手が壁にめり込んでいく。
もしや、と思った。
「セッコ、これが見えるか」
自分のスタンド、グリーン・デイを出してみせる。
「う゛お!?なんだ…それ」
見えている。間違いないこいつ、スタンド使いだ。
「これは…お前の身に纏っているものと同じようなものだ。スタンドという。…セッコ、お前私の助手になれ」
そして看護婦はセッコ
のスタンドの訓練に使われた。

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APaDaの三河さんからフリリク企画で頂きました!!
冒頭部分の奇妙な雰囲気がとっても好きです!
書いて頂きありがとうございましたっ


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