「チェスロック」

 チェスロックの後ろからバイオレットが声をかける。

「バイオレット先輩?」

 バイオレットはなにやらズルズルと引きずっている。

「これ捨ててきて」

 ドサッ、と目の前に投げ捨てられたのは。

「……………緑寮の監督生ッスよね、それ」

 気絶したハーマン・グリーンヒルだった。

「ゴミだよ」

「いや、あの、それってグリーンヒr」

「ゴミだよ」

「緑寮のやt」

「ゴミ、だよ」

 どうしてもゴミとして処分したいらしい。
 チェスロックはいろんな意味でグリーンヒルに同情を禁じ得ない。

「……………何ゴミですか」

 同情はするが、これ以上は庇いきれない。
 グリーンヒルには尊い犠牲になってもらおう。

「……燃やしても死ななそうだし、燃えそうにないし……粗大ゴミでもない」

「………………」

 なんだろう、言ってることが少しエグい気がする。

「そうだね、たぶん、」

 グリーンヒルの横腹を軽く小突くように蹴りながら、バイオレットは死の宣告を告げる。

「その他のゴミ」

「はい……」

グリーンヒル、お前の犠牲は無駄にはしない。











エド「なぁ、ウチの監督生を知らないか?」

シエ「………………」←捨てられたところを偶然見ていた






↑の小説みたいなやり取りを、ときどき風月としていますwww

題:確かに恋だった様より



mae ato