〜嶺二〜─────---- - - - -
恋人設定\(^o^)/
今日はひっさびさに、早く仕事が終わったから、愛する恋人の彩綾ちゃんを誘って晩御飯食べに行こうかな?
それとも、僕ちゃんが寿弁当仕込みの特製の唐揚げとかシューマイとか作ってご馳走しちゃう?
う〜ん、悩むねぇ。
よし、いつも彩綾ちゃんに作ってもらってるから、今日は嶺ちゃんがご馳走しちゃおうっと!
彩綾ちゃんのお部屋へGOGO!!
彩綾ちゃんのお部屋が見えてきた。
ん? ちょうど良いところに彩綾ちゃんがお部屋から出てき──あれあれ? あれあれあれ? 他の姿も見える。
思わず柱の影に隠れてこそっと覗いてしまった。
『今日はありがと、藍ちゃん』
出てきたのはアイアイだった。アイアイと何をしてたのかな?
「まったく……次からこのくらいは自分でやってよね」
『うー、善処する』
何の話をしてるのかな。ん〜、なんかモヤモヤする。これは……嫉妬? 他の男と一緒にいたから嫉妬、とか……僕ちゃん意外と独占欲強いのかな。
「まあ、気が向いたらまた来てあげるよ」
『ん、ありがとう。これ、お礼のシュークリーム』
アイアイにシュークリームの袋を渡している。手作りっぽいなぁ……また嫉妬メーターあっぷっぷだよ。
「……ありがとう。ボク、仕事あるから」
珍しく嬉しそうな微笑みを浮かべるアイアイ。
羨ましい、羨ましいよぅっ!
『うん、またねー。……あれ、嶺ちゃん? どうしたのさ、そんなとこで』
彩綾ちゃんが僕を見つけてくれた。
でも、やっぱりさっきのモヤモヤは消えない。
「……あれ? バレちゃった?」
『うん』
「そっか」
ちょっぴり、お仕置きしても僕は悪くないよね!
「ね、お家上がってもいーい?」
『うん、いいよ?』
ああ、警戒心なんてまったく無いね、彩綾ちゃん。さっさと部屋に入ってしまった。
男はみんなオオカミなんだぞっ!
「ありがと」
彩綾ちゃんのお部屋に入る。そして……
カシャン
『え?』
鍵をかけられた音に、キョトンとする彩綾ちゃん。
あはは、可愛い顔。
「もー、彩綾ちゃんったら悪い子だね?」
『え? え?』
「僕以外の男をお部屋にあげちゃうなんてさー……だから、オ・シ・オ・キ」
僕のジェラシーは成人男性もちろん、15歳の男の子だろうがワンコや猫にまで発揮されちゃもんね!
『は? 嶺ちゃん、何言っ、ん…ぅ…!?』
彩綾ちゃんの唇を、僕の甘く溶けるチョコのようなキスでとろけさせてあげるよっ。
「…は……ん………ちゅっ……」
柔らかい。気持ちいい。絡めとる舌が小さくて可愛い。
『……れ、ちゃ……くる…し……っ』
しまった。彩綾ちゃんのお仕置きのつもりが、僕が夢中になっちゃった。
「ん、めんごめんご」
『はぁ……はぁ……もう、嶺ちゃんどうしたの急に』
………今更ながら、ものすごい大人げなかったと思う。アイアイに下心なんてなかったとは言い切れないけど、僕たちが付き合ってるのは知ってるから手を出すはずはないのに。
「………言っても呆れない?」
『呆れない』
「ホント?」
『うん』
仕方ない、腹をくくるしかないね!
「えとね……アイアイに、嫉妬した」
『嫉妬?』
さっきよりキョトンとする彩綾ちゃん。
「だ、だってね! 彩綾ちゃんのお部屋に男が入ったんだよ!? 嫉妬するに決まってるじゃん!」
わたわたと言い訳すると、クス、と笑われた。
『嶺ちゃん、耳貸して』
「なに?」
『私は、嶺ちゃん一筋だよ』
「っ!」
『えへへ、照れた?』
そう言っている彼女の耳も真っ赤だけど、僕も彩綾ちゃんに負けず劣らず真っ赤なのだろう。
「彩綾ちゃぁぁん! 僕も彩綾ちゃん一筋だよぉぉお!」
思い切り彼女に抱きつく。
『嶺ちゃん、苦しいって!』
「もう、大好き!!」
あとがき→
→