ブルーアー×バイオレット


真面目なアイツと、真面目じゃない僕が付き合っているだなんで誰がおもうのだろうか。

「ブルーアー先輩は真面目でかっけぇ…!!あのクールさいいよなぁ。」

「嫌々バイオレット先輩も負けてねぇ!あのミステリアス感..たまんね〜っ!」

「「まじP4最高〜〜〜っ!!」」

こんな話は良くされる。
というか昨日は昨日でチェスロックかグリーンヒルの寮弟と言い合いしてたし。何やってんの。

そして、今日はブルーアーの居る時間に礼拝堂に来た。

「....で、どうしたんだ。」

本を読む手を止めて、そう訪ねる。

「この前僕の所の寮生徒がそっちに喧嘩売ってたよって言いにきただけ」

あっちもあっちで「変わり者の癖に!」とか言ってたから一発殴った。痛かった。

「...ああ...で、それだけじゃないんだろう?」

...気づいて。

「...モデルになって」

「僕にはグリーンヒルみたいな体力はない」

僕は...

「...じゃあ、甘えさせてよ。」

甘えたいんだって。と言ってぎゅう、と抱きついた

「...バイオレット、もうすぐで夜だ。」

そういって、剥がそうとはしないであやすように頭を撫でられた

「...いいよ、別に。」

暖かい。...気持ちいい。

「別にじゃない、僕達は監督生で...」

「それがいや」

「は?」

...監督生だから、ずっと縛られたまま。
トップに立って敬られて、褒められて、...そんなのいらない。

「僕は、ブルーアーといたいだけ。」

「...ここは礼拝堂だぞ?音が響く」

「...いい、少しでもいいから甘えさせて」

音が聞こえる。心臓の音だ。
...いつもは嫌いだけど、心地良いや。

「...男でよかった、女でもよかったけど」

「何でだ?」

そう呟くと、首を傾げられた。

「...ブルーアーと、皆と会えたから」

ふっ...と笑った。

「...!」

本当に、今のこの時間が好き。
昔とは違って、ぜんぜん違ってて、本当に...すき。

「ブルーアー、夜沢山やるからね、キスもしてね、美味しいの用意で、この前そっちの寮弟の寮弟が作ったゴールデンシロッププティングも。」

「…ああ」

こうして、僕らは強く抱きしめあった

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