Novel
目を逸らされているのは照れているからじゃないって気付こうね



「彩輝ー!」

ぶんぶんと手を振る音也。その視線の先には、同じSクラスの仰上彩輝がいる。

『…………』

笑っている音也に反して、彩輝はこちらをチラリと見て、嫌そうな顔をして目を逸らす。

「あ、照れた」

嬉しそうに言う音也には、あの心底嫌そうな彩輝の顔が見えないのだろうか。それともあれか、恋は盲目ってやつか?
まぁ、音也は彩輝のことが(気持ち悪いくらい)好きだけど、彩輝は音也が苦手だ。その恋が実ることはまず無いだろうから、学園長も見逃してるんだろうけど。

それにしても……

「ねぇねぇ、翔。彩輝が授業中だけは眼鏡かけてるってホント? 今度写メ撮って送ってよ! あ、そうだ。あのさ、俺のことなんか言ってたりした? カッコいいとか、好きだとか!」



(目を逸らされてるのは照れてるからじゃないって気付こうぜ)






微ストーカー・音也とそれを見ている翔ちゃん。
彩輝くんはかなり嫌がってます


お題配布元さま・確かに恋だった



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