焦がれる
「木吉っ!」
ぎゅうう、と力強くオレを抱き締める花宮が可愛過ぎて辛い。 いやこれは過大評価ではなく本当に。
「どうした?」 「ん…いや、ただ木吉と2人っきりになれるの久し振りだから」
嬉しくて。 そう言って笑う花宮の頬にキスをする。
「木吉、」 「なんだ?」 「ん、」
すると花宮が背伸びしてオレの頬にキスをした。 きょとんと花宮を見つめると「お返しだ、バァカ」といつものような悪態をつく。けれども顔は無垢な笑顔で、いつものような人を小馬鹿にするような顔ではない。
「…っ花宮!」 「!!」
花宮を抱き締めると少し身を捩ってから抱き締め返してくる。
「好きだぞ、花宮」 「…俺も。」
花宮がオレの胸に頭を擦り付ける。 本当に可愛い。流石オレの天使だな!
そっとその指通りの良い黒髪を撫でると花宮は少し照れ臭そうに笑った。
焦がれる
--*--*--*--*--*-- 多分大体このくらいの短さ。←
20131226
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