「ねえ」
「ん?」

グリーンヒルがどうした、と声をかけた。
いや、ボクも今気付いたんだけど…

「お風呂…どうしよ…」
「………………」

皆と時間をずらす。一度そう思ったがもし、万が一見られたら?
皆は紫寮から滅多に出ないし。

「…それも後で考えないか?」
「いやでも…うぅ…」
「だがしかし………ん?」

そこまで言ってグリーンヒルがそうだと声をあげた。

「そういえば今日のこの時間、俺以外の緑寮の生徒は各自クリケットやらでいない筈だ。」

俺は朝に断ってきたからな、と言う。

きっとその理由はボクだろう。
改めて申し訳なくなってくる。

「ごめん…」
「いや気にしないでくれ、俺がしたことだ
…で、どうする?」

今の内に緑寮で風呂に入るという手があるぞと言った。
少し悩んだけど、やっぱりこれ以外無いかな……


「じゃあ…借りる…」


 

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