「バイオレットー!迎えに来たぞー」
「別に頼んではいないけどね」

でもまぁありがとうと紫寮の前で待ってたグリーンヒルに言うと少し照れながら「い、いや」と言った。
…うん、後ろの紫寮の子達から「え…?」「先輩とハゲが何で…」とかいう言葉が聞こえるけどグリーンヒルには聞こえてないのかな。

「…よし、大丈夫か」
「?何が」
「胸、きちんと隠せるのか心配だったからな」
「大丈夫だよ。一人で巻くのはちょっと難しかったけど」
「………そういう訳では無いんだが」

え?と聞いた所で校門へ着いた。

「じゃあまた後で…次はボクが迎えに行こっか」
「!?いや、バイオレットがわざわざ来なくても俺が、」
「……だめ?」

グリーンヒルは視線を彷徨わせた後、じゃあ…頼む。と呟いた。





「あ…グリーンヒル」
「バイオレット!!来てくれたのか」

緑寮の生徒達からは紫寮の生徒が来たのかと一瞬好奇の視線が突き刺さったが、ボクだと分かった瞬間「あぁ…」と納得したような声をあげた。
…え?なに?

「じゃあ白鳥宮に行くか」
「うん」







「誰かと思えばバイオレットか」
「グリーンヒルのあの嬉しそうな顔ですぐ分かったな」
「グリーンヒルが戻ってきたらまたからかってやろうぜ」
「“またラブラブしてたのかー”ってな」



 

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