中
「やあバイオレット、調子は」
「悪いに決まってるでしょ」
思いっきり前髪を引っ張るとレドモンドが痛いと言いながら謝って来たので手を離す。
辺りを見る限り、ブルーアーはまだいないようだ。珍しい。
「で、レドモンド。どういうことなんだ?」
「…?あぁ、クッキーか。
…あれはアレイストおじさんから貰ったものなんだ…」
もう一度思いっきり前髪掴んでやった。
「いっ!痛、バイオレット離…」
「キミはどんな物なのかも分からない貰い物を人にあげるんだね」
「い…いや、…」
未だに何かを言おうとするレドモンドに溜め息をつき、ぱさりと前髪を落とすと痛そうに髪を擦っていた。
「はぁ…もういいよ…
で、これはいつ戻るの?」
「分からない」
「「…は?」」
即答したレドモンドに、ボクとグリーンヒルは間抜けな声を洩らした。
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