夢のつづき | ナノ


2012-05-15


ミス組クラスタのたまひよさんが、お誕生日を迎えられると、つぶやいていらっしゃった&駄作でも受け取って下さるとのことでしたので、書いてみました。
おめでとうございます、たまひよさん☆
これからも、よろしくお願いします^^

※実家から独立してる設定です☆


+++


 『20分で行きます。』


 俺はそんな朝比奈のメールにドキドキしながら、今、布団に潜っている。

 というのも、さっき見た夢に原因がある…。


 どんな夢かと言うと…。

 その…、何というか…。

 朝比奈と…、エッチ…した夢だったりするわけだ…。


 詳しく言うと、思い出すから…言わないけど……。


 で、ムカムカというか…。

 …ムラムラしたから電話した。


「なんですか、龍一郎様…。
 …ムニャムニャ」


 寝むそうな朝比奈。

 つうか、寝てたのを叩き起こした。


「おい、朝比奈。
 これが親父からの電話だったらどうすんだ!」

「旦那様は、こんな非常識な時間に電話をなさる方ではありませんよ…。
 …はぁ…、まったく…貴方って人は…一体何時だと思ってるんですか…」

「…っ」

「で、どうしたんですか?」

「えっ?…いや…その…」

「嫌な夢でもご覧になったのですか?」


 その反対…。


「…ちがう…、その…。
 お前が出てきてムカついた」

「はぁ?」

「お、お前が夢の中で…」

「私が?」

「その…エロい事…してきたから…」


 つか、なんで電話掛けてんだよ、俺!

 声聞いたら、余計、欲しくなるだろ!


「…もういい、切る」

「えっ!龍一郎さ―――」


 電話を切る。

 夢の中で、朝比奈に触られた部分がまだ熱い。

 そして、さっきまで声を聞いていた耳も同様に…。


 でもって、あのメール。


 『20分で行きます。』


 熱の引かない耳に聞こえる音。

 静けさに響く解錠音

 ドアの開く音

 近付く足音

 控えめなノック音

 背中に聞こえる朝比奈の声


 少し息が上がってる??


「2分遅刻しました。
 申し訳ありません…」


 後ろから髪を撫でられる。

 振り向くと、優しくキスをされた。


「お待たせしました、龍一郎様。
 夢の続きを致しましょう…」


 汗のせいで、少ししっとりした肌に触れる。


 暖かい…


「おせーよ、朝比奈…」

「はい、遅刻分は身体で埋め合わせします」

「当たり前だ」


 夢の中の朝比奈より、現実の朝比奈の方が……


 やっぱりイイ…。











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