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05.09 01:05 シャラ様

シャラちゃんへ

GW明け、大半のスタッフが体調を崩した職場でみんなでぐったりしながら働いているうちに一周回って楽しくなって来たユアです。
これもまた、毎年恒例(笑)。でも、GWが暇なホテルなんて大赤字ですからね。今年も大盛況だったことはありがたいことです。とんでもクレームについては、もうただの笑い話です。世の中、いろんな人がいらっしゃいますねえ。ほんと、また勉強になりました。
シャラちゃんも、楽しい休暇だやっほーいなんていう呑気なことにはならなかったようで……お疲れさまでした。大変でしたね……。落ち着く日はまだ当分先なのかなあ……お仕事をして、家事育児をして、それだけでもう十分に大変なのだろうということは(あくまで自分の生活を基準としてですが)お察し出来るのですが、さらに気が滅入る事案が常にあっては心が休まる暇なんてきっとなくて、張り詰めてしまいますよね。本当に心配です。だから、シャラちゃんのメールから、私の書いたもので、微力ではありますがシャラちゃんを癒すことが出来ているのかなあ、と思えて嬉しかったです。
本当に、書き手として、読んで下さる方からの感想というのは何にも代え難い宝物でして。勿論趣味である以上、ベースは自己満足の"書きたいから書く"なのですが、やはり、誰かが待ってくれている、誰かにいっときでも楽しい時間をプレゼント出来る、という実感はとても幸せなものです。私もシャラちゃんに救われています。幸せをいっぱい貰っています。だから私も、そのお返しが出来たらいいなあ、と常々思っています。でも、そうするとまたシャラちゃんがあったかいメールをくれるんですよね。あら、素敵なギブアンドテイク(笑)。いつもありがとうございます。

ではでは、そんな作品の話を。

まずは「ご愛嬌ミステイク」から。シャラちゃんはすでにご存知かもしれませんが、私はこういうライトなコメディを真面目に堅く書くのが大好きでして(笑)。書いていて一番楽しいのはこの手の作品です。大真面目に遊ぶ、っていうんですかね。たまにやりたくなります。内容は殆どないも同然なんですけどね。でも、シャラちゃんにもお楽しみ頂けて良かったです。
特にこのシリーズでは、特務隊の面々を絡めるのが好きで。この無自覚バカップルに振り回されるみんな、っていう絵面を気に入っています。場面が手に取るように分かった、というコメントがとても嬉しかったです。そういうのって、これまでの積み重ねも影響している気がして。長く続けてきた良かったなあ、と思いました。
青の事件簿、秋山は痴漢の冤罪で捕まっています(笑)。すみません、ネタバレになってしまいましたね。なかなかに不憫な秋山が可愛いので、落ち着いたら是非じっくり読んでみて下さい。ヒロインちゃんの「だって秋山、私以外に興奮しないでしょ」って、聞きようによっては傲慢で自意識過剰な台詞ですけど、このヒロインちゃんが秋山に言うぶんには盛大な睦言ですよね。秋山のワンコっぷりと、ヒロインちゃんの甘さ。ここにきて、シリーズの基盤が安定したことを自分でも実感出来る作品となりました。

そして「その花はどんな色だろうか」。
ほんっと、秋山のパワーはヒロインちゃんが絡むと無限大ですね。まさにその通りだと思いました。ヒロインの甘えが特別だと知っているからこそ余計に、世話を焼いたり我儘を聞いたり出来ることが嬉しいんでしょうね。特権、とでもいいますか。甘やかすことで、役に立つことで、秋山はそこに自分の居場所を実感出来るっていう部分もあるんだろうと思います。
そして、私としては読んで下さる方に"ほっこり"をプレゼントしたつもりだったのですが、まさかまさか、シャラちゃんに豪速球で打ち返されるとは。不意打ちのお優しい言葉に泣いてしまいそうになったじゃないですか!ビックリしたぁ。
ヒロインちゃんの姿に私が重なった、とのことで。そうですね、そういう部分もないとは言い切れません。各作品で夢主というオリジナルキャラクターを創るにあたり、勿論自分とは全く重ならない人格を設定することもあります。逆に、自分の人格に近しいキャラクターを書くこともあります。このシリーズに関しては、シャラちゃんの仰る通りどちらかと言えば後者です。未熟者なので、やはり自分の経験や価値観とリンクしているキャラクターを書いた方がリアリティを出しやすいんですよね。そういう意味で、このヒロインちゃんはかなり"リアル"かもしれません。勿論、何から何までトレースしているわけではないですし、実際の私はこのヒロインちゃんみたいに素敵な女性ではないのですが。子ども時代の境遇と、根本的な性格は少し似せて書いています。具体的に言えば、両親の離婚を経験したことだったり、受動的な性格だったり、といった点ですね。そこまで意識したつもりはなかったのですが、まさか、シャラちゃんに「過去の作品のヒロインちゃんの中でも、ユアちゃんの境遇や内面が類似している部分が多いのではないか」と言い当てられてしまうとは。ビックリしました。なんでバレたんだ、って。でも、それが伝わってしまうくらいの年月、こうしてやり取りを重ねて、たくさんお話ししたんですね。シャラちゃんが日記を読んで下さっているのも大きいのかな。いつの間にか、私のことをたくさん知って頂けていたんだなあ、と。少し照れくさくて、でも凄く嬉しい気持ちになりました。そしてね、私を心配して下さって、秋山の言葉を私にも、と。素敵なプレゼントをありがとうございます。私もそこそこ大人になりまして、人に頼り器用に上手いこと生きる術を見つけ、気を張って生きようとしていた時期は過去のものとなり、今となっては自分でも苦笑いしてしまうような思い出ですが。幼少期に形成された人格ばかりはなかなか変わらないようで、相変わらず過去に引きずられた性格をしているなあ、とも思います。でも、こうしてね、背中をポンポンと叩いてくれる優しい人がいてくれるっていう、そのことが何よりも得難い幸福で。先程も書きましたが、未熟者な私の作品は私の中に存在する価値観でしか執筆出来ません。それが良いか悪いかは別として、その私が書いたものがシャラちゃんのお心に引っかかり、こうしてメールのやり取りが出来るようになったわけですから、あまり平穏ではなかった過去もちょっと面倒臭い性格も、決してマイナスではないのだなあ、と思うんです。別の人生であれば、書けなかったものですからね。全て糧にして書いて、それをシャラちゃんに見つけてもらえたのであれば、チャラどころかお釣りが来てますよ。シャラちゃんにね、背中をポンポン叩いてぎゅってしてもらえました。ありがとうございます。優しいなあ、もう。その、私にくれる優しさをね、どうか自分にも分けてあげて下さいね。

この度も、素敵な感想をありがとうございました。私も元気をいっぱい貰ったので、まだまだ頑張れそうです。とりあえず、早いところ風邪を治しますね(笑)。シャラちゃんも、体調を崩さないようくれぐれもご自愛下さい!




2017/05/10 04:24

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